明川哲也、クレイグ・ステファン『オバケの英語』宝島社、2004年

$英語を知るための厳選参考文献案内所-オバケの英語

[特にお勧めしたい読者]

大学生、英語再入門の方

[内容]

英語の発音についての本です。

といっても、音声学の難しい本とは違って小説を読みながら英語の発音が学べる内容です。

話はオバケのリチャードがニューヨークで日本人のハナタロウに英語を教えるとうものです。

小説形式でも発音についての本なので、舌の形を示した図があり、身近なものを使った説明はわかりやすいと思います。

また8つのショートストーリーをおさめたCDがついています。

CDのスピードは普通のスピードで、初心者には難しいかもしれませんが、このスピードに慣れることが大切だと思います。

発音の仕方以外にも、英語の勉強方法に関する役立つ情報が多くあるのもこの本のポイントです。

専門的な発音の本はちょっと敷居が高いと思う方や、気軽に英語の発音を学びたい人にお勧めしたい一冊です。

小説のラストにも注目です。

[いち押しポイント]

話を読み進めながら発音が学べる点。

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オバケの英語
ルイス・キャロル『不思議の国のアリス―対訳Lewis Carroll (南雲堂=英和対訳学生文庫 PPL=〈New〉 (15))』南雲堂、1955年

$英語を知るための厳選参考文献案内所-不思議の国のアリス

[特にお勧めしたい読者]

大学生

[内容]

南雲堂の英和対訳・学生文庫シリーズの一つです。

左ページに英語、右ページに日本語が書かれているので確認しやすく読みやすいつくりになっています。

この対訳シリーズは多く出ていますが、今では絶版のものもあります。しかし「アリス」はまだ入手ができるようです。これは今でも人気がある証拠かもしません。

恐らくひと昔前の学生、特に英語をまじめに勉強していた人や英文学をやっていた人は、このシリーズを読んでいたのではと思います。まじめに取り組めば、それだけ力をつけてくれるものだと思います。

対訳形式であり、下に語句の注があるので、リーディングの勉強には適したシリーズと言えます。

今では少し古い本となってしまいましたが、作品は魅力あるものです。

「アリス」以外にも興味ある文学作品をこのシリーズから探してみるのもいいと思います。

本館の「英語の世界観」でもこの作品からの表現を取り上げる予定です。

[いち押しポイント]

対訳で見やすいつくり。

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不思議の国のアリス―対訳Lewis Carroll (南雲堂=英和対訳学生文庫 PPL=〈New〉 (15))
大杉 正明『イギリス英語リスニングCD[CD]―CDだけで学習できる!』アルク、2006年

$英語を知るための厳選参考文献案内所-イギリス英語リスニングCD

[特にお勧めしたい読者]

大学生、英語再入門の方

[内容]

アメリカ英語と比べ、どのようにイギリス英語が違うかを教えてくれるCD+テキストです。

アメリカ英語とイギリス英語を順番にCDで聞けるので、両方の音に慣れることができます。

テキストという小さい冊子には、発音記号はなくカタカナでそれらしい発音が示されています。したがって音声学の専門書という感じではなく、気軽にイギリス英語に入っていける内容になっています。

ラジオでおなじみの大杉先生ということで、CDの語り方はラジオを聞いている感じになります。ユーモアを交えながら説明で楽しくイギリス英語を学べるでしょう。

本書はイギリス英語に重点を置いていますが、聞き比べるのでアメリカ英語も学べる内容になっています。

イギリス英語に馴染みのない方にお勧めしたい一冊です。

なお、現在は中古でしか手に入らないようです。

[いち押しポイント]

気軽にイギリス英語に馴染める点。

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イギリス英語リスニングCD[CD]―CDだけで学習できる!
ロングマンワードワイズ英英辞典
』Pearson Longman, 2008.

$英語を知るための厳選参考文献案内所-longman wordwise dictionary
(↑この画像は前の版です)

[特にお勧めしたい読者]

高校生、英語再入門の方

[内容]

ロングマンの英英辞典です。

「英語の世界観」でよく使っている『ロングマンExams英英辞典』『ロングマンActive Study英英辞典 CD‐ROM付』(←アマゾンへ飛びます)よりも初級向けの英英辞典です。他のロングマンと同じく定義は2000語で行われています。

収録語数はかなり絞られているので、基本的なことから英英辞典で学びたい人にお勧めできます。またカラフルなページが結構あるので、視覚的にも理解しやすいと思います。

中級、上級の英英辞典には自信がない方は、本辞典から英英辞典に入ることをお勧めします。

高校生などほんとのほんとに英英辞典が初めての人は手にとってみてはいかがでしょうか。

[いち押しポイント]

初級者向けの英英辞典。

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ロングマンワードワイズ英英辞典
小島義郎『まちがえやすい英語 (1980年)』日本放送出版協会、1980年

$英語を知るための厳選参考文献案内所-まちがいやすい英語

[特にお勧めしたい読者]

大学生、英語再入門の方

[内容]

日英の違いからまちがえやすい英語をまとめた本です。

最近中古で手に入れたもので、読んでみると「英語の世界観」でとりあげたことが多くありました。

類義語の違いや日英の発送の違い、またまちがえやすいカタカナ英語も紹介されています。

例えば"What day is it today?"は、なぜ曜日を聞いているかは、英米の生活習慣から考えれば理由がわかります。

今では中古でしか手に入らないようですが、アマゾンでは中古の在庫があるようです。

多少古い本ですが、英語ということばを知るのに知的好奇心を刺激してくれる一冊です。

[いち押しポイント]

日英の違いがわかる点。

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まちがえやすい英語 (1980年)