自由貿易のメリットは何か | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします


オバマ大統領がEUとアメリカの自由貿易協定を推し進めると宣言してイギリスなどでもこれが少し話題になっているようだ。テレグラフ紙などでも取り上げられている。

日本でもTPPが重要な政策課題になっているが、安倍首相は今のところ態度を曖昧にしている。過去に何度も書いてきたが自由貿易のメリットが何かがイマイチ理解出来ていない人が世の中には多いようだ。農業をはじめとして一部の産業からはTPPによって関税がなくなると日本の産業がつぶされてしまうとい主張が根強い。そしてそういった利権団体の主張に乗っかるなんちゃって愛国主義者が多いから頭が痛い。

中野なんとかとかいう経産省の頭のおかしい人は日本はアメリカに売るものが何もないから自由貿易など行う意味はないと主張する。一体何が言いたいのか僕にはさっぱりわからない。

そもそも自由貿易のメリットとは輸出が増えることではない。まず第一には消費者に様々な選択肢が与えられるということがその最大のメリットだ。たとえばより安い小麦が使えるようになれば日本の消費者はうどんやパンをより安く手に入れることが出来る。もちろん、安いだけが重要ではなく、無用な非関税障壁が取っ払われることで日本では使用が認められていない薬やワクチンも日本で使用が可能になり難病で苦しむ人が救われる可能性もある。

いずれにしても日本の消費者(=全国民)の選択肢が増えるということがまずもって重要なのだ。これに対してそんなことをしたら日本の産業が壊滅するという主張があるだろうが、本当だろうか?そもそも日本の産業の力が弱くTPPを行っただけで海外にモノを売れなくなるのであれば、輸入を行えるだけの経済力もないわけだから心配する必要もないだろう。それに日本にモノを売ったアメリカの企業は手に入れた円を(多くの場合はドルで決済するだろうがそのドルは円の対価に誰かから手に入れるわけだから同じである)日本の生産者から日本産品を購入するか日本に投資するより他にない。だから、輸入が増えるとドンドン貧しくなるというのはまずもって間違いである。

東北からの輸入が多いから東京は関税を儲けようなどといったらどうなるだろうか?東北の人も怒るだろうが、むしろ東京という大都市は成り立たなくなるだろう。それと同じ話である。貿易というのは勝った・負けたの話ではまったくない。

そもそも、そんなに輸入を減らしたければ今すぐに関税をすべて何十倍にしてしまえばよい。だが、そんなことでは日本経済が成り立たないのは誰にでもわかる話だろう。また、言うまでもなく政府が戦略的に関税をかけるなんていうことができるわけもない。利権団体の票をもらうために関税を設定するのがせいぜいだ。そもそもTPPなんていうめんどくさいことはやめて本当は全ての関税を自らゼロにしたほうがよい。

いずれにしても、「聖域なき関税撤廃はだめだ」とかわけのわからないことを言っていると世界の流れからドンドン置いていかれるだろう。経済的な無知をさらけ出す前にTPPへの参加を決めるべきだ。浜田さんはわけのわからないリフレ政策を安倍ちゃんに吹き込むのではなくて自由貿易のメリットとその意味をしっかりとレクチャーしてほしいものだ。

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