なぜ日本は発展したのか? | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします


日本はなぜ他のアジア諸国に先駆けて列強の仲間入りをし、大東亜戦争では敗れたもののその後、驚異的な経済発展を遂げたのだろうか?

日本は神の国だからだ。日本の武士道精神が素晴らしかったからだ。日本人の崇高な精神が・・・。などなど精神論に話を持っていく人が多い。だが、そんなことだけで日本が発展できたわけなどない。そもそも、江戸末期に日本にきた外国人は日本人のあまりの怠惰な生活にあきれ果てたという記録も残っているらしい。まあ、江戸時代という太平の世を長く生きていたのでそれも無理はないのかもしれない。また、産業革命を経験し資本主義の真っ只中にいる西欧諸国から見れば時間の進みが遅かったという説明も成り立つかもしれない。

以前から何度も書いているが、最近も文化と経済成長に関してコラム を書いた。先日、松山まで旅行をする機会があり、松山城を見た後に坂の上の雲ミュージアム に立ち寄った。


ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」
(写真はWIKIより)

坂の上の雲はおもしろいなあ。あの時代の日本人は立派だったなあ。と思わせる展示が多いのだが・・・。もそんなことで終わるだけじゃあつまらないなと思っていると、その中にこんな映像があった。

江戸時代にすでに日本は資本主義の精神。資本主義発展に必要な素養を広く国民が身につけていたというのである。

-藩校はもとより寺子屋が普及し識字率は当時の西欧諸国よりもはるかに高かったこと。

-科学技術を重んじる合理的精神があったこと。


-先物取引や金・銀・銭の変動相場制などの金融の発達があったこと。

などを色々なエピソードを交えて映像化していた。

こういうのを見るとなんとなく、「やっぱ、日本人っていうのは立派だから」なんていう精神論で結論付けて満足する人が多い。

しかし、これらは経済発展には欠かせない要素である。多くの途上国で国民に教育の重要性を教え込んでも、親は子供を多くの場合に労働力としか見ない。これでは経済が発展するわけがない。また、以前ポルトガルの例でもあげた が、今さえよければそれでよいという精神が教育への投資を軽視する姿勢に表れていると僕は考える。教育を大切にする精神を持っているということは、今よりも将来の成功をより大切にするということであり貯蓄をはじめとして将来への投資を大切にする精神を持っているということだ。これは市場経済の発展には欠かせない。

また、迷信だなんだのが跋扈している国では当然経済が発展するわけがない。適切な合理主義の精神があってこそ経済は発展するし科学技術も伸びる。

他にも改めてだが学問のすすめが明治期に爆発的なベストセラーになったことも取り上げてあった。家族主義・集団主義ではなく個人の自助努力を重んじる精神。これこそが市場経済の発展には欠かせない。そして、学問のすすめがそれを日本に紹介したのではなく多くの日本人がなんとなくそれに共感するところがあったからこそ学問のすすめがベストセラーとなったことは言うまでもない。

日本が発展した理由はきわめてシンプルだろう。市場経済発展に必要な自己責任や自助努力の精神・合理性・適切な個人主義・短期的ではなく長期的な視点がそこにあったからこそ日本は発展した。改めてそのことを四国・松山で確認できたのである。

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