人間としてのプライドを失うことなかれ | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします


正直言って「倫理」だとか「規範」だの義務だのなんだのという言葉は好きじゃないし人に強制したくもない。一方で、戦争中に日本のために・故郷のために・家族のために命をなげうった多くの英霊の方々は素晴らしいと思う。また、戦争を指導した人々だって多くの場合は本当に心を痛めながら苦渋の決断を下してきたはずだ。

自分の命が惜しいという思いがない人はあまりいなかっただろう。でも、生きることよりも大切なことがあると多くの人が考えたはずだ。人間としての「プライド」が多くの人をそうさせた。しかし、一部のサヨクといわれる人に言わせればそれは強制されたことで異常なことであるらしい。

本当にそうなのだろうか?

何もたいしたことなどしてない自分勝手な僕だけど、それでも一生懸命に生きることができているときほど、「命」に代えても守らない何かが人間にはあると感じることがある。その何かは色々だ。けど、そういった気持ちになれているときは人生も充実しているように思う。

欧州の債務危機、最近流行の格差論、そして世間を騒がしている次長課長の河本氏の生活保護問題。何かが似ていると思う。その根底にあるものは人間としての「プライド」や「矜持」の不足であると僕は思う。

イタリアのモンティ首相は臆面もなく、ドイツはユーロ共同債やインフラボンドを通じて周辺国を支援すべきだと述べた。自国の労働市場の改革は中途半端にしたままだ。

アメリカで経済学を学んだモンティは本当はよくわかっているはずだ。労働市場改革などの真の構造改革が行われなければイタリア経済がよくなることはないと。が、自国の改革は抵抗勢力に阻まれて不可能と見るや、「成長重視」という意味不明のフランスのバカな社会主義者のオランドの尻馬に乗ってドイツから金をゆすり取ることをはじめたというわけだ。

まあ、それもいいだろう。上手く相手をだまくらかして金を引き出すのが外交というものかもしれない。が、そこに人間としての国家としてのプライドがあるのだろうか?全てにおいて正々堂々などはないだろう。が、自分の国が本当にやるべきことを投げ出して金を分捕ることを考えるとは?強盗か。いや、強盗にすらなれない品性卑しい詐欺師か乞食のやることだろう。そして結果としては何もよくなることはない。

格差を訴えて再分配を強化せよと主張する人も生活保護は無条件に何も考えずにもらえるならもらってよいと主張する人も同じである。すべて、人間としてのプライドを捨てた行為としかいえない。

そして、なぜ、そういった人間としてのプライドを捨てた人々に我々が金を出さなければいけないのか?もったいないから言うのではない。そういった人に金を出してもその人のためにならないから言うのである。人間としてプライドを持って生きてきた。が、結果が不幸に終わった人になら多くの人が喜んで金を出すだろう。

が、現実はそうではない。今の世の中はそうはなっていない。多くの人はへんてこな理屈をこねて金を恵んでもらおうとしているだけだ。ただ、それだけのことだ。

世界中の先進国に乞食精神があふれかえっている。もちろん、かく言う自分も「もらえるものはもらいたい」との衝動に駆られることはたくさんある。が、乞食精神。人間としてのプライドの喪失は間違いなく人間を堕落させる。そしてそういった人間が多い国家は間違いなく堕落していく。それがユーロ圏、日本、そしてアメリカまでも覆い始めている。金融危機とそれにつながるソブリン危機。そして長引く低成長だ。

乞食精神を煽り立てる制度を作り続ける福祉国家という魔物におかされた先進諸国の先はそれほど長くないかもしれない。


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