移民は難しい イギリスでも問題はある | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします

移民を多く受け入れている国。イギリス。移民の受け入れに比較的成功している国だろう。ロンドンにはほんとにいろんな国からの人たちがたくさんいるし、そのことは明らかにイギリスの経済にプラスの影響をもたらしているといえる。


なんていうと、日本で移民受け入れに賛成の人たちが、「日本人ももっと寛容な精神を持って移民を受け入れるべきだ」なんて言い出すんだけど・・・。オランダやドイツなどの例を出すまでもなく、移民による社会的摩擦はイギリスでも起こっている。


先週、保守党のホープ的な女性閣僚が問題発言(?)をして話題になったのだ。


Warsi氏は英国初の女性イスラム教徒の閣僚で結構注目を集めているらしい。その彼女が以下のような主旨のことを述べて波紋を呼んでいる。


Baroness Warsi: David Cameron won't back 'Islamo (テレグラフ紙より)


イギリスの中流階級はイスラム嫌いだと述べ、イスラム教徒を過激派と穏健派に区別をすべきでないと述べた。


当然、波紋を呼んだ。


彼女自身が非常に注目されている保守党の政治家である点からもだが。。。


多くのテロ事件やテロ未遂事件の犯人がイギリスで過激なイスラム教育を受けたという事実に国民からの批判が強いことや欧州全般でイスラム教徒への厳しい姿勢が目立っていること、また移民そのものへの国民の嫌悪感が高まっている時期であるためことも問題を大きくしている原因のようにも思える。


過去の植民地支配の経緯からもイギリスはインドなどの各国からイスラム系の移民を積極的に受け入れている。インド人は個人的にはセルフィッシュなヤツが多いなあとは思うが、それでもイギリス人にかける能力を持っているのでITなどの分野で活躍しているし、英国経済の発展に貢献していることは疑いがない。


しかし、信教の自由がある一方で、過激なイスラム思想が流布されテロの温床と英国がなるのは非常に問題であろう。


こういう話を聞くにつれ安易な移民受け入れというのはやはり難しいなあと思う。それは宗教という問題が出てきたときに、かえって人間の思想や言論の自由を規制/統制せざるを得ない結果を招くのではないかという懸念もあるからだ。


それに、同じ民族だと思うから許せることも違う民族だと許せない場合があるのはどんなに心を寛容にしろといわれても、人間の心情から言って仕方ないことだろう。まして、その中にテロをするようなヤツがいたり、そこまでは行かなくても生活保護などで国家に頼って生きている人々がいたら、感情的に許せなくなるのは仕方がないことだろう。


移民の問題はどこの国でも非常に難しいし、一筋縄ではいかないようだ。



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