移民政策への疑問 | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

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ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします

移民政策。日本では反対の人が多そうだ。とはいえ、常にある議論。移民1000万人受け入れ議連みたいなのもなかっただろうか。


何のために?


*安価な労働力としての移民。

事実、日本人が3Kといわれるような職に就きたがらないためにミスマッチが起こっている。

*人口減に対応

その骨子は「社会福祉制度の維持」と「成長戦略」だろう

*能力のある移民が日本に来ること日本経済の成長性の上昇


などが理由だろうか。


しかし、移民を受け入れたところで、本当に経済の成長につながるのだろうか?という疑問が常にある。ま、そこに関してはプラスの方向につながる可能性がかなりあると思っている。

ただ、おそらく犯罪の増加・文化習慣の違いからくる対立・社会へのストレス、その他公共サービスが滞ることによる社会的・金銭的コストの増大など移民の受け入れにはさまざまなコストが伴うことも忘れてはならないだろう。


ドイツではメルケル首相が「多文化主義は失敗」と述べ、移民政策が失敗であったことを認めるような発言をした。

また、欧州各国で極右政党が台頭している。もちろん、移民に対する誤解に基づいている面や社会への不満の捌け口となっている面は否めないが、そうではない移民に対する純粋な不満というものもきっとあるはずだ。


実際、イギリスでも、移民の一部が低所得層にいつまでもとどまり働かずに生活保護を受給してくらいしていることや、学校の授業において英語が通じないために授業の進行に遅れが生じ教育の質が低下していること、などなど移民に対する不満を口にする人はいる。


そのようなさまざまなコストを考えれば移民受け入れに手放しで万歳といえる人はよほどおめでたい人ではないかと思う。個人的には安易な低スキルの移民の受け入れには反対だ。だが、移民にはメリットもあるから、メリットとコストを勘案して議論を尽くした上で苦渋の決断として受け入れるというならばそれも仕方ないかもしれない。


しかし、個人的には移民受け入れ賛成派の意見を見るにつけ沸いてくる疑問がある。


彼らはただ日本の借金を返すためや人口増を前提として作られた社会福祉制度の維持のツールとして移民を見ているのではないか?日本人が楽をするための奴隷のような存在として移民を考えているのではないかということだ。


もちろん、日本国は日本国籍を持つ人のための国であり、極論すればそういった考え方もなしではないだろう。それでも日本で働きたいという外国人もいるかもしれない。


しかし、「オレは3Kの仕事はしたくない」「大卒だから中小企業では働きたくない」「生活保護は当然の権利だ」などと権利ばかりのわがままを主張し、国から税金をむしりとり怠惰な生活を送っているような日本人はどうすればいいんだろう?彼らがやりませんと言った仕事を一生懸命にやる移民の税金でそのようなふざけた日本人が生きていく権利があるといえるのだろうか?そして、それが日本を本当にいい方向に導くのだろうか?


そもそも、人口増加を前提にした現在の社会保障制度事態が持続不可能であり、(あるいは少なくともかなり無理がある)そのシステム自体をより持続可能で自己責任に基づいたものに変えるのが本質のはずだ。


将来が不安だ。年金をもっとよこせと考えている老人や引退前のおっさんたちのために現在の不合理な制度を支える目的で移民に働かせればいいというのは何かが間違っているんじゃないだろうか?そしてその人たちが死んでしまった30年後に「移民政策は間違いでした」となってしまったら、そのツケは再び僕達の世代、さらにもっと若い世代にくるのに。借金のほかにそんなものも我々に背負わせるつもり?


表向きは「移民との共存を」と美しいことをいい、「日本経済を復活させるために」と元気の出ることを移民賛成派は言っている。しかし、彼らの考えていることは自分達の既得権益を守るために、新たな甘い汁を吸わせてくれる奴隷をつれてこようと考えているだけなんじゃないかと思ってしまう。


そんな状態でどうして良質の移民がたくさんきてくれるのだろうか。いや、日本に来たいという若者はアジアにはたくさんいるだろう。でも、彼らが日本に来てそういう日本の現実を見たら嫌いになって帰っちゃうんじゃないだろうかとも危惧する。


移民に関しても議論は必要だとも思う。だが、受け入れる前にやるべき政策はたくさんあるはずだ。それをやらなければ、そもそも移民にとっても日本はいい国だ・一生住みたい国だとはならないだろう。ましてや良質で優秀な移民を集めることはできないだろう。


移民受け入れを安易に賛成する人は本末が転倒しているように僕には見える。その前にもっと当たり前のやるべきことをやる必要があるはずだ。


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