大学生にもなってそんな過保護に扱うな | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします


なんだこれはと思った記事。


起立と着席やしょうもないマナーを国の金で「大卒」の人間に教えるんやって。笑


初日の研修を受けた須田直樹さん(23)は「大学ではここまで細かく教えてもらえなかった。明日までに髪を切ってきます」と驚きながら話していた。


とある。

おいおいおい。そりゃ就職できないよ。そんな基本は自分で調べないと。でもまあ、そんなことばっか見てる企業ってそんなないと思うけどね。ポテンシャル採用でしょ。型にはまってない人が好きな企業も結構あると思うし。でも、そういったことをちゃんと調べてやろうという姿勢がなければ普通は就職できないのが当たり前だ。


ま、それはそうと日本の就職事情はそんな悪いんだろうか?若者はそんなに虐げられているんだろうか?もちろん、へんてこな政府のせいで高齢者のほうが金銭的にもらいが多いのはそうだろう。企業内で見ても解雇規制の強さのせいで役に立たないおじさんが高い給料で雇用し続けられる一方で若者が不利という状況を作り出している「側面」もあるだろう(あくまで側面。参考過去記事→終身雇用の存在理由は?


ちょっと世界の若年層の失業率を見てみよう




ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ

25歳から29歳の失業率(OECDの資料から作成)


ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ

15歳から24歳の失業率(OECDの資料から作成)



グラフを見ればわかるように世界的にも若年層の失業率は高い。特にリーマンショック後の不況のせいでここ数年は跳ね上がっている。しかし、グラフを見れば日本はまだましなほうだと言うのもわかるだろう。


別に新卒が好まれるのは日本だけの話じゃない。イギリスやアメリカでもそういう傾向はあると聞く。

そりゃ、ピカピカのヤツのほうが教育しやすいし、スキルを身につけないまま退職した人間や1年間就活して失敗した人間には何か問題があるんじゃないか?と思うのはこの市場に常に情報の非対称性がある以上は企業にとっては当然の行動だろう。


でも、景気がよかった5年くらい前は第二新卒なんて言葉がもてはやされそういった人の中から優秀な人材を確保することが企業の人事戦略上重要だと言われていたし。


先日の日経に入江隆さんが書いていたが、フランスの美術学校は就職の世話なんかしないんだと。日本の大学や学校は結構就職の世話をしてくれるんだから恵まれてると思う。実際は。


世の中の流れを多角的に長期的に見れば今の日本の就職難が大騒ぎすべき問題でないのは明らかだ。それなのに、大騒ぎするから政府が出てきて起立とかを教えるためのセミナーに補助金出すなんてほんとにばかげた政策を始めるんだと思うのは僕だけだろうか。笑


↓ブログランキング参加しています。クリックしてもらえると励みになります。

人気ブログランキングへ


にほんブログ村 経済ブログへ
にほ んブログ村