いつも感謝しています。Nです。
前回の記事「変数のイメージをつかもう」から、Helloシリーズは一旦停止し文法の説明に入っています。
今日は、足し算、引き算、かけ算、わり算についてお話したいと思います。
足し算、引き算、かけ算、割り算って小学校の算数でならいましたね。基本的にはC言語でも一緒です。
一方、C言語特有の数値演算子もあります。例えば "++, += "とかです。C言語のプログラムでは結構この特有の数値演算子が出てきます。これについても、説明していきますので是非マスターしてくださいね。
では具体的に話していきます。
◆四則演算子
いわゆる算数でならった足し算、引き算、わり算です。
1: 足し算
記号は" + "を用います。
2: 引き算
記号は" - "を用います。
3: かけ算
記号は" * "を用います。
4: わり算
記号は" / "を用います。
5: 余り
記号は" % "を用います。
上記の5、"余り"について、少し説明しますね。
例えば、"5 ÷ 3 = 1 余り2" と算数ではなりました。この"余り"をC言語で取得したい場合に"%"という記号を用います。
具体的にプログラムを書くと、
int main( void )
{
int x;
x = 5 % 3;
printf("x=%d¥n", x);
return( 0 );
}
x = 5 % 3; の部分で5÷3の余りを xに代入しなさいと指示しています。
上記プログラムを実行すると、x=2 と表示されます。
◆代入を伴う演算子(代入演算子)
代入を伴う演算子(代入演算子)?、難しい言葉ですね。
要は、+=, -=, *=, /=, %= の記号を使ったものです。
x = x + 3; のような形をした式は、x += 3; と記載することも出来るということです。
もう少し具体的に述べると
x += 5; ならば、x = x + 5; 「x + 5を計算してその値を再度xに代入しなさい」
x -= 5; ならば、x = x - 5; 「x - 5を計算してその値を再度xに代入しなさい」
x *= 5; ならば、x = x * 5; 「x * 5を計算してその値を再度xに代入しなさい」
x /= 5; ならば、x = x / 5; 「x / 5を計算してその値を再度xに代入しなさい」
x %= 5;ならば、x = x % 5; 「x % 5を計算してその値を再度xに代入しなさい」
プログラムを書くと、
int main( void )
{
int x;
x = 7;
x += 5; /* x = x + 5; */
printf("x=%d¥n", x);
x = 7;
x -= 5; /* x = x -5; */
printf("x=%d¥n", x);
x = 7;
x *= 5; /* x = x * 5; */
printf("x=%d¥n", x);
x = 7;
x /= 5; /* x = x / 5; */
printf("x=%d¥n", x);
x = 7;
x %= 5; /* x = x % 5; */
printf("x=%d¥n", x);
return( 0 );
}
実行結果:
x=12
x=2
x=35
x=1
x=2
となります。実際にプログラムを書いて実行してみましょうね。
◆単項演算子(インクリメント演算子、デクリメント演算子)
また、難しい言葉ですね。
要は、++, -- の記号を使ったものです。
これは、その変数の値を1増加させなさい、1減少させなさいという意味になります。
具体的にプログラムを書くと、
int main( void )
{
int x;
x = 3;
x++;
printf("x=%d¥n", x);
x = 3;
x--;
printf("x=%d¥n", x);
return( 0 );
}
実行結果:
x=4
x=2
x++の部分で、「xの値を1増加させた値をxの値にしなさい」
x--の部分で、「xの値を1減少させた値をxの値にしなさい」
ということになります。
まずは、足し算、引き算、かけ算、わり算につて以上のことを押さえておきましょう。
最後に、今日のプログラムの具体例も「3つの手順」で、実際に実行してくださいね。