前回の記事「Helloを自分の好きな位置に表示しよう」
http://ameblo.jp/engineertalksc/entry-12093085578.html
で、端末の特定の位置に文字を表示することが出来るようになったと思います。
次に、この「Hello」を時間とともに移動させたいと考えているのですが、その前にいくつかの文法的知識を学ぶ必要があります。
今日は「変数」について、少しお話ししたいと思います。
変数の概念を知ることは、非常に重要で、これを知らずしてプログラムを書くというのは不可能と言っても過言でないぐらい重要です。
また、今後予定している「Helloを動かすプログラム」を作成していくときにも、「変数」は使いますので、是非マスターしてみてくださいね。
では、「変数」の説明にはいりますね。
中学生のときに、数学で方程式というものを習ったのを覚えていますか?
「x」とか「y」とかを使った、そう、"あれ"です。
例えば、「y = 2x + 3」という方程式があったとします。
この方程式の変数xに2を代入すると、変数yには2 × 2 + 3で7が代入され、変数yの値は7になりましたね。
実は、プログラムの「変数」はこの方程式の「変数」の概念に非常に近いのです。
つまり、
「変数」とはデータをその中に代入することができ、それを用いることが出来るものなのです。
では、プログラムの「変数」と方程式の「変数」は全く一緒かというと違う点があります。それは、
方程式の変数には、数値しか代入出来なかったのですが、プログラムの変数には数値以外にも文字列とかを代入することが出来るという点です。
そのためプログラムで変数を使う場合、何を代入する為の変数かを最初にコンピュータに宣言してあげる必要があります。
「文字列を代入するための変数を、私は使いますよ、準備してください」
「整数を代入するための変数を、私は使いますよ、準備してください」
「小数を代入するための変数を、私は使いますよ、準備してください」
変数の宣言方法としては、
型式 変数名;
のように記載します。
型式は、その変数に何を代入したいかで決まってきます。
まずは少し大雑把ですが、以下3つのような分類で覚えておいてもOKだと思います。
1:文字列を代入できる変数を宣言したい場合
char 変数名;
2:整数を代入できる変数を宣言したい場合
int 変数名;
3:小数を代入できる変数を宣言したい場合
double 変数名;
では、具体的に
上の方程式「y = 2x + 3」において、変数xに2を代入したときのyの値を表示するプログラムを書いてみたいと思います。
int main( void )
{
int x;
int y;
x = 2;
y = 2 * x + 3;
printf("y=%d", y);
return( 0 );
}
int x; int y; の部分で
「私は整数を代入する変数xとyを使いますので、準備してください」とコンピュータに宣言しています。
x = 2; の部分で
「準備してくれた変数xに2を代入してください」とコンピュータに指示しています。
y = 2 * x + 3; の部分で
「その変数xを用いて、2x + 3を計算して、準備してくれている変数yにその結果を代入してください」とコンピュータに指示しています。
以上のことを、「変数」に関してはおさえておけば、まずは大丈夫だと思います。
最後に、今日の具体例のプログラムも「3つの手順」で実行してみてくださいね。