前の会社にいた25年間、コミュニケーションツールの中心はEメールでした。
アメリカ本社、日本法人を問わず、ずっとEメールが中心でした。
そういえば15年くらい前に、マーケティングチームの方々と密に仕事をしていたころ、
彼らは「仕事はほぼメールの中だけで完結している」と言っていました![]()
例えば公式なドキュメントをチームで作る際でも、Eメールの添付にそのドキュメントを付けてチームにシェアし、
またアップデートがあったらメールを送りなおして「こっちが最新です」みたいにコメントする、
という感じだったようです。

(※ただし、これは正直あまり良くないチームワークの典型例だと思います
。共有ドキュメントは一元管理してバージョンで追跡できるようにしないと、混乱を招くと思います)
また、レイオフされる直前まで在籍していたPMチームでも、
緊急度の高いコミュニケーションはTeamsを使ったリアルタイムメッセージングでやりとりしていたものの、
それでもやっぱりメインのコミュニケーションツールはEメールだったと思います。
なので私は、Teamsの通知とEメール新着の通知を両方とも常に気にしていました。
ところが。
いま所属しているエンジニアリングチームでは、Eメールによるコミュニケーションをほとんどしないのです![]()
皆ほとんど、Teamsによるチャットのコミュニケーションだけで完結し、そして大量のメッセージに埋もれています![]()

とにかく、みんなあまりEメールを見ていないのです![]()
ただ、外のチームとのコミュニケーションとなると、どうしてもEメールが必要になると思います。
例えば先日も、外のチームから「あなたの作ったレポートシステムにアクセスできなくなったんだけど?」という感じのメールが来まして
、
私はアドミニストレータ(管理者)権限を持っていないため、
チームの中のアドミニストレータ権限を持っている人をそのメールに追加して「ちょっと見てあげてください」というように返したのですが、
結構長く反応がなく
(※そのアドミニストレータの方はとってもいい人で、通知を放置するような人ではないのに。。
)
そしてしばらく後になってから、それこそTeamsのチャットで

「今やっとアクセス権のメールみたよー。ちょっとみてみる」
というように返事してくれたのですが、
これも、その方がメールを滅多に見ていないことを暗示する出来事だったと思います![]()
私はてっきり、これ(メールよりチャットを好む)はそのチームの独自の文化だと思っていたのですが、
どうやらこれは、エンジニアリングチームの一般的な傾向のようです。
理由は、
「メールの文章を書く」という作業は コーディングなどの集中力をいったん切って書く感覚のためコストが高く、
一方でチャットメッセージはあまり気を使わない短いメッセージで済むため、集中力を途切れさせにくい - しがたってエンジニアには好まれる
ということのようです![]()
また、技術的な質問は短い往復が多いため、チャットの方が圧倒的に速い、ということがあるようです。
例えば「このAPIのレスポンスって何?」「ああ、こうこうだよ」「でもそれだと配列の場合どうなるの?」「そういう時はこう書けば通るよ」
ー みたいな感じで、クイックなやりとりが多いため、チャットが向いているようです。
なお一方で、PMはメールを主に使う必然性があると言われており、
1.外部のステークホルダーとのやり取りが多い
・正式なコミュニケーションにはメールの方が向いているため、メール比率が高くなりやすい
2.長文で構造的に説明するシチュエーションが多い
・例えば新機能の仕様を決めるためのスレッドにおいて、どうしても長文や図解などを含めた説明が必要になることが多く、メールの方がチャットよりも有効である
3.非同期でのコミュニケーションに向いている
・複数の組織をまたいだコミュニケーションなどが多いため、時には時差を越えての調整が必要になり、「確実に読まれる記録」が重要になることが多い
ということで、なるほど、前に所属していたPMチームにおいてメールが基盤だったのは正しい姿だったのだと、今頃納得しています![]()
・・26年もこの業界でやってきて、こんな基本的なことに今更気づくのは大変鈍いですが
、私にとっては新しい発見でした。