ところで「ボーナス支給」に対する考え方は、アメリカと日本で違う部分の一つのように思われます。
経験上、2つの差異があるようです。
第一にボーナス支給率の決め方ですが、営業などの業種を除いて 日本ではボーナス支給率に関してあまり社員ごとの差異がない場合が多いと思います。
例えば私が社会人になって最初に就職した法人では、ボーナス支給率は全社員一律でした。
夏のボーナスは 基本給の〇%、冬のボーナスは 基本給の△%、というように固定されていました。
ただ、景気に応じてそのパーセンテージは0.何パーセント程度の変動があったため、ボーナスの時期が近付くと、定例会議にて課長から「今回のボーナスは×%です」というように全員に発表され、職員は一喜一憂していたものでした
。

(なお、私はバブルの絶頂期の最頂点のころに就職したため、ボーナスのパーセンテージは落ちていくところしか体験しませんでした
)
そうそう、ある年 組織全体の業績がとても悪くて、冬のボーナスが一気に下がった時がありましたが、その時課長は相当ショックを受けたようで、定例会議にて
「今回の冬のボーナスはなんとたったの×%です。皆さん年賀状を自粛しましょう」
と、悲壮感たっぷりに まるで喪中のような言い方をされました。![]()
私は正直、ボーナスが減ることと年賀状を自粛することとの関連性に疑問を感じましたが、当時はただの若造職員でしたので、何も言えませんでした![]()
一方、アメリカの会社、もしくは日本でも外資系企業においては、ボーナスのパーセンテージが全社員一律などということはあり得ないと思います。
その期の個々人の達成について何段階にも分けて丁寧に精査され、当然達成率の高い社員には高いボーナスを支給されてMerit increase(昇給)も受けられますし、
逆に設定したゴールを達成できなかった社員にはボーナス0、Merit increase 0.0%という評価が下りるのはおろか、その状況が何期か続くと自動的に解雇になると聞いています![]()
(まあ、冷静に考えればそれは当然で、会社は社員のための慈悲事業団体ではなく、事業利益を出すことを第一の目的としている組織なので、当然、利益を出す社員には長くいてもらえるよう高額なボーナスやリワードを提示しますし、逆に給料に見合う仕事をしていない人には辞めてもらうよう仕向けるシステムにするのが 経営の観点からみれば正しい姿だと思います。)
さて、もう一つのボーナス支給に対する違いが、今回私が体験したものです
。
それは、退職後であっても、退職前の期の成果に対するボーナスを支給するか否か、ということです。
実は私は25年くらい前に、当時働いていた日本法人を退職した際に、一つ失敗をしました![]()
その組織では、ボーナス支給に対する定義として以下のように定めていました。
「夏のボーナスは、前の年の10月~12月と本年の1月~3月の計6か月間の就労に対する報酬として支払われる。支払日は7月1日である」

なので、例えば前年の11月に入社した人は、7月時点ですでに6か月以上働いている状況ではありますが夏のボーナスを 全額は支給してもらえません。
理由は、上記の定義通りボーナスの対象が10月から3月までの6か月間なので、11月入社の人は1か月分足りないからです
。
そして私は当時、6月の最終週にその法人を退職しました。
ただ、夏のボーナスの対象期間である10月~3月までは当然フルに働きましたので、その報酬としての夏のボーナスはもらえるものと思っていました。
ところが。
退職前に人事から通達があり、「7月1日時点で在籍していない職員には夏のボーナスは支給されない」といわれ、その時のボーナスをもらえなかったのです![]()
・・退職日を数日遅らせたところで何も問題はなかったので、そうと分かっていれば7月2日を退職日に設定するだけで、問題なくボーナスをもらえたのですが。。![]()
![]()
とにかく、その時の私の学びとしては「ボーナス支給日に在籍していなければ、たとえボーナス対象期間にみっちり働いて貢献しても、ボーナスはもらえない」ということでした![]()
(もちろん、その定義がすべての日本企業に通じているものなのか、あるいは私が所属していた組織固有のものなのかは分かりませんが、おそらく多くの日本企業に通ずるルールだったものと考えられます)
さて、一方でアメリカの企業の場合ですが、
私の前の会社では、
・ ボーナスは年一回
・ 前年の7月から本年の6月までの一年間の業務の成果に対して金額が決定
・ 金額の発表は8月末から9月前半に、マネージャーを通して行われる
・ ボーナスの支払いは、9月中旬
となっていました。おそらく多くのアメリカの企業では同じようなプロセスだと思われます。
つまり、今月はボーナスが支給される月でした。
しかし、私はとっくの昔に蚊帳の外だと思っていました
。

もちろん「前年の7月から本年の6月までの一年間」は社員でしたし、昨年度は期待値以上の成果を出していたと評価してもらっていたものの、
ボーナス支払い日の9月にはとっくに退職しており
、すでに新しい会社から給料をもらっていますし、
上記の25年前のボーナスがもらえなかったストーリーからしても、
今回のボーナスが前の会社から支払われることなど1ビットも期待していませんでした
。
しかし、実際にはきっちりと前年度のボーナスを支払っていただけたのです![]()
そのことから推測される状況としては
1.アメリカの企業では、たとえボーナス支給日に在籍していなくても、ボーナス対象期間に成果を出した履歴があれば支払われる
2.もしくは、前の会社が特別で そのような優しいポリシーを導入している
3.もしくは、私が現在前の会社のベンダー社員としてアカウントを持っており、しかも「社員ID」が退職前のIDと同一のため色々なところで紐付いてしまっているのが現状のため、「支払先が人事のDB上に存在する」状態となっており、結果ボーナスが支払われた
のいづれかなのだろうと思います。
おそらく、1. である可能性が最も高いと思われますが、確証はありません。
とりあえず私としては「25年前は、もらえると思っていたボーナスがもらえなかった。今回は、もらえないと思っていたボーナスがもらえた」ということで、一勝一敗みたいな状態です![]()
たぶん、25年前にボーナスがもらえていたら、当時は車のチューニング費用に全部充てて一瞬でなくなっていたと思いますが
、
今回期せずしてもらえたボーナスは、将来への投資として有効に活用されると思いますので、そのほうが良かったかと思います![]()