他チームへの異動の機会? | 55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

一昔前なら定年を意識する年齢ですが、家族で夢をかなえるために2019年4月に渡米、現地のIT企業のソフトウェア開発部門のエンジニア・PM(プログラムマネージャー)として挑戦しています。

うちの部門配下にて、ひとつの新しい取り組みがなされることになりました。

それは、「同じ部門配下の中の別のチームに異動できる機会を作る」というものです。


何を言っているかといいますと、現在うちの会社のほとんどの部門では、Hiring freezeということでほぼほぼ採用活動を行っていませんOMG

・・まあ、何千人もいきなりLay off(大量解雇)するような状況ですので、新規採用枠などあるわけがないのですがOMG

これが結構、現存の社員たちの間で不満を募らせる原因になっています。

なぜなら、アメリカでのキャリアパス(仕事人生)の典型的な構築方法は、だいたい数年に一回くらいの間隔で 新しいポジションや新しい仕事に挑戦する、というのが一般的だと思いますが、
おそらく他の多くの欧米諸国も同様だと思われますが、日本の企業では違う文化だと思います

同じ仕事を同じ組織の中で5年も10年も続けるというのは、「新しいことを学ぶ機会を損失している」というようにネガティブに考えられる傾向にあり、

※もちろん中には、同じチームの中でも全く違うプロジェクトにかかわるなどの方法で、新しいことを学習して成長していくというパターンもあると思いますが。

したがって、今のようにそもそも社内に異動可能なポジションがないというのは、新しいことにチャレンジするチャンスを会社が提供していない というように解釈され、

結果として、「社員の会社に対する満足度評価」のスコアを下げている という形になってしまっているのです。OMG


さて、そのように「会社に対する満足度評価」で低いスコアがある場合、上層部は必ずそれを改善するためのアクションを起こさなくてはなりません。
そのあたりの誠実さというか、本気で改善しようとする姿勢は、うちの会社のすごいところだと思います

ということで、我々のCVP(副社長)が起こしたアクションというのが、上記の「同じ部門配下の中の)別のチームに異動できる機会を作る」というものだったのです。

具体的には、

1.各チームのマネージャーは、2週間以内に、何人の新しい人を受け入れたいかを提示します

2.各社員は、その受け入れ可能なチームの中から3チームまで、異動希望先を選択して提出します

3.異動希望の数と、各チームの受け入れ可能数を上層部で比較検討して、誰をどのチームに異動させるかを決定します


なお、大前提として

a) 今回はマネージャー(管理職)の異動は対象外です。一般社員のみが対象です

b) 本社勤務の人だけが対象です。インドなどにサテライトなチームがありますが、それは今回は対象外です。

物理的な引っ越しの費用の発生を抑えるため

c) 今回は同じタイプのポジションへのみ、異動可能です。つまり例えば 現在エンジニアの人は他チームのエンジニアポジションへのみ応募可能で、PMのポジションへは応募できません

d) 異動にあたってのJob interviews(要するに採用試験)は原則やらないそうです。ただし、同じポジションに複数の応募があった場合どうするかは現在明確ではありません。

e) そしてこれが私的には重要なところですが、異動したくない人は無理に応募しなくていい ということですlaughlaugh



・・このアナウンスがあった当日、我々のチームマネージャーが緊急ミーティングを開いて、質問に回答してくれる機会を設けてくれました。

ほとんどのチームメンバーは、あまり大した質問をしなかったのですが、

一人、私が今のチームに入ったころに一番近い立場で働いていた インド人女性の同僚が、大量に細かい質問をしながら悩んでいましたSurprise

う~~ん、彼女は異動したいと思っているけれども、不安も大きいので悩んでいる、というところがおそらく実情なのでしょうね。

あ、わたしはもちろん、他チームへの異動を希望するつもりはありませんlaugh

第一、今の状態でさえもBig challengingでして_、私のキャリアパス上の現在の目標も明確です。
そしてそれは今のチームで実現可能な(けれどもとてつもなく難しい)目標です。(2024年の目標の記事

したがって、異動することでのキャリアパス構築のメリットは 今のところ感じていません

いずれにしても約2週間後、異動可能なチームが発表されると思いますが、どういう状況になるのか、また同僚たちの中で異動希望を出す人がどのくらいいるのか、それはちょっと肝を冷やしながら見守りたいと思います_