高校時代からの友人(日本在住)が、定年を待たずに早期退職をして めでたく自由人になったということで
、この機会に
「我々が働く理由」
というテーマについて、記事にさせていただきたいと思います。
(※なお、池上彰さん監修の「なぜ僕らは働くのか」という素晴らしい本でおっしゃっていることと被る部分もありますが、真似て書いたわけではありません
)
まず言えることは「サラリーマンは定年まで企業組織で勤め上げるのが当たり前」という考え方は、少なくとも今の時代にはそぐわないと思います。
もともと、人によってそれぞれ人生の事情は異なるのに、皆一律に60歳になったら定年、というように強引にレールを敷くこと自体無理のあることだったのではないかと思います。
(おそらく50年くらい前は、第一に生き方の自由度が狭かったことと有益な情報の収集が困難だったこと、それでも勤続すれば必ず給料が上がっていたので、それが一番賢い生き方だったのだと思いますが、今は事情が違うと思います。)
では、「定年まで」というしがらみを取り払ったとき、いったいいつまで働くべきなのか、そもそも働く必要性とは何なのかについて掘り下げてみたいのですが、
私がこれまでの人生で感じてきた限りでは、以下の3つが大きな「働く理由」になると思っています。
1. 義務を果たすため
2. 社会に貢献するため
3. 本人が幸せになるため
もう少し詳しく上記1~3について補足したいのですが、
とりあえず1.の「義務を果たすため」、これが一番分かりやすい働く理由だと思います。
例えば自分の子供を養育する資金の確保のためだったり、
自分自身がいわゆる「食べていく」ために働いて収入を確保する、という意味になるかと思います。
おそらく、現在働いている人の多くはこの理由が第一の理由である場合が多いのではないかと思います。
しかし逆に言えば、既に子供が独立していてかつ老後の生活資金も問題ないとか、もしくはポートフォリオによる収益などが必要十分である場合、
わざわざ働く必要はあるのだろうか? という疑問が湧いてくるのが必然かと思います。
私は20代くらいの頃には、それに対して自分で納得できる回答を持っていませんでした。
しかし、40代くらいの頃だったでしょうか、母から間接的にその回答を教わりました。
母は、68歳で胃がんで入院する直前まで、調理師が厨房で着る服や、工事現場の作業服などを大量に作る内職を続けていました。
当時両親は、既に安定した年金生活を送っていましたから、特に働かなくとも生活に困ったりするわけではなかったのですが、
母は「内職の仕事をやめる」ということは 考えたこともなかった様子でした。
そんな母が言っていたのは、そのようにして作った服を誰かが着て、世の中の役に立つことをしてくれていると思うと、服を作った母自身も世の中の役に立てていると思えるのが嬉しい、ということでした。
また、そういう気持ちで一着一着丁寧に作るので、うちの母の作った服の品質には定評がありました![]()
つまり母は、お金を稼ぐためというより、何かしらの形で世の中に貢献する力になりたいという思いから、仕事をしていたのだと思います。

また、今の社会は人間が「働く」ことによって成立していますから、
大きく言えば、「働く」という行為は「人類を支える」行為といえるかと思います。
「人間社会で生きている以上、その人間社会を支える力になるために私も働きたい」
そういう気持ちで働いている人の仕事の成果は高いと思いますし、本人の心身も健全だと思います。
ただし、サラリーマンとして定年まで働くことだけが社会貢献では もちろんありませんし、社会貢献の形は様々だと思いますので、これは一つの方法にすぎないかと思います。
では、1.の働く義務は果たし、2.の社会貢献も何かしらの形で行っている人は働く理由がないのか?ということになりますが、もう一つ大事な理由があると思います。
それは、私がこれまでの人生で直に学んだことなのですが「働くことで幸せになる」ということです。
例えば今のこの仕事、
もちろんきついこともありますし、時には血反吐を吐きそうになるようなこともありますが
、
成果を出せた時の達成感は、日常生活ではまず得られることができないであろう大きなものですし、
日々 凄い人たちに囲まれて刺激を受けることで、自分の本来の上限をはるかに越えて成長できる環境であると感じることができます。
私は本来だらしのない、怠け者の性格ですので、
もしもこの仕事をしていなかったら、相当だらけた ダメダメな人生を送っていたことと思われますが
、
この仕事をさせてもらうことで、お金には関係なく、私の人生に鮮やかな色が付いていると勝手に思っています。![]()
・・このことを一言で言えば、「仕事をすることで幸せになる」と言えるかと思います。

私としては、上記の3つの理由のうちの一つでも、今行っている仕事に該当することがあるならば、その仕事には続ける価値があると判断していこうと思っています。
幸い、今まで行ってきた仕事はすべて、3つの理由を満たしていたので、幸福な仕事人生を過ごさせてもらっていると思っています。
逆に、上記の3つの理由が全くあてはまらない仕事をしている状況ならば、それはもしかしたら人生の転機か、もしくはもう一度よくその仕事の価値を見直すべき時なのかも知れないと思います。
この記事の冒頭の、私の日本の友人は 知る限りでは、既に「義務」は果たしており(子供たちは皆独立済み)、社会貢献はこれまでの仕事以外の方法で行っているようで、そして本人の幸せは それまでの仕事以外のところに多々あると判断したということで、早期退職は良い判断だったのではないかと思います。![]()