エンジニアのプレゼンとは | 55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

一昔前なら定年を意識する年齢ですが、家族で夢をかなえるために2019年4月に渡米、現地のIT企業のソフトウェア開発部門のエンジニア・PM(プログラムマネージャー)として挑戦しています。

うちの会社のプレゼン用スライドは、特にビジネス系の部署では、全社的にだいたいこんな感じです。



つまり、1枚に情報をびっしり詰め込んで、1枚のスライドにそれなりに時間をかけて説明するという形式です。

おそらく、ビジネス頭のいい人たち(大量の情報を一気に把握して記憶して脳内で整理してさらにすぐ自分の意見を出せる人たち)にとってはこういうスライドがいいのだと思います。

しかし私は、こういうスライドを見るだけで目がチカチカしてしまって、内容が頭に入ってきませんでした。

なので、ビジネス系の部署にいた頃の私は、
プレゼン資料を作る際は、1枚に入れる情報はぐっとしぼって、上記の例の5分の1くらいに抑えて見やすさを意識していたものでした。



そして今、開発系の部署でも時々プレゼンをする機会があります。

ところが今の部署では、なんと「プレゼン用にわざわざスライドを作るな!」と言われているのです。

わかりやすくてシンプルなスライド作り」のことを8年以上も考え続けてきた私には、驚きの指示でした。

その真意は、「スライドを作ることに時間を割くべきではない」ということが一つ、

それから、エンジニアのプレゼンというのはだいたい「新しいシステムが具体的にどう動作するのか」とか「そのバグはどいうときに発生するのか」といった内容がほとんどですが、

その説明には、スライドを使うよりも、実際に目の前でテストデータを流して、コードを見せて、ログをリアルタイムで表示して・・といったやり方の方が現実的である、ということです。

・・確かにそうだと思いますが、私はやっぱりスライドを作りたいと思いました。

実際にシステムを動作させるところを見せる前に、全体のフローを図で示したかったからです。

おそらく、うちのチームの、私以外のエンジニアやマネージャーたちは、わざわざ図解をしなくても、そのフローを自分の脳内で描いて即座に全体像を把握できてしまうのだと思います。

それでもやっぱり、図を使ってフローを見てもらってから、実際の動作を見てもらいたい。。

その方が直感的だしわかりやすいはずだ。。と思い続けていました。

そこで現在やっているのが、ホワイトボード(White board)を使ってその場で図解をする、という方法です。




※Windows 10の場合、Windowsキー+W を押すとWhite boardを出すことができます。

そこに、電子のペンかマウスを使って(ペンだと文字なども書きやすいです)その場で即興で図を描きながらフローを説明し、

さらに実際の動作を見せている途中でも、時々そのWhite boardの画面を見せて、「I'm sharing around here(今この辺りの部分をお見せしています)」と言いながらそこにマウスカーソルをあてて強調して進めます。

この方法であれば、事前にスライドを作る必要もありませんし、全体像を見せながらシステムを説明することができます。


先日 この方法を使って新システムの説明をやったところ、大成功!・・・・と言いたかったところなのですが(笑)別の問題が発生しました。。

もともと与えられていた1時間の中で、20分くらいで図を使った全体像を説明し、残り40分くらいで実際の動作をお見せするつもりでしたが、

図を使った説明をしている最中に、質問が殺到してしまって、

実際の動作をお見せする時間が15分くらいしかとれず(笑)

結局翌週にもう1時間もらって続きをやることになってしまいました。

私としては、悔しくて仕方がありませんでした。

時間を大幅に外すプレゼンなんて有り得ない、と思いました。

ただそれでも、見てくれた人たちから今までにない大量のKudos(感謝)をいただきました。

・・まあ逆に言えば、質問が多いという事は、全体像はしっかり伝わっていて 細かい部分に興味を示してくださった、ということだったのかも知れません。

より分かりやすくて、より時間に正確で、かつ必要なことが確実に伝わるエンジニアリングプレゼンを目指して・・

ううむ、道はまだ遠く険しいですね。