上を目指すマインドが心身を健康にする | 55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

一昔前なら定年を意識する年齢ですが、家族で夢をかなえるために2019年4月に渡米、現地のIT企業のソフトウェア開発部門のエンジニア・PM(プログラムマネージャー)として挑戦しています。

いまの会社のこのチームに入って、最も避けたいと思っていたことは 解雇されること でした。

アメリカでは「使えない人間を解雇する」ということは普通に可能であり、終身雇用という考え方ももともとないため、常に解雇されるリスクがあると考えなくてはならないからです。

正直もともと私には、今以上のレベルの仕事、例えばエンジニアマネージャーになりたいなどのモチベーションもなく、このままずっとプロモーション(昇格)されなくても、年収がずっと変わらなくても構わないと思っていました。

・・消極的な考え方だったと思います。


ただそれでも、私は今の仕事の中で常に向上心を持ってやっていました。

なぜなら、周囲は世界から集まった天才みたいな人たちばかりで、その人たちについていくだけでも私にとっては大チャレンジだからです。
私の能力では、頑張って頑張って頑張って、全身全霊を傾けてチャレンジして、それでやっとあの天才たちのかばん持ちくらいに引っかかるという状況でしたので、上を目指していなくとも向上心が必要でした。

それでもそうやって上を向いている間は、なんとかそこそこ結果を出しながらやれていたように思います。


ところが最近は、さらに消極的なマインドセット(心構え)になってしまっていました。

大きな理由の一つは、もう2か月以上も続いている Work from home だと思います。

Work from homeの最大の問題は、集中力を維持することが難しいということだと思います。

特に小学生以下の子供が家にいるような家庭では、完全に仕事に集中するのは極めて困難です。

・・なので結局私の中では「Work from homeの間は現状維持に努めるべし」という意識になってしまっていました。


現状維持に努める - 実はこれは、危険な考え方だと思います。なぜなら、現状維持だけを目指していると、今より良くなる・進歩することがないのはもちろん、基本的には少しずつ後退していく結果になることが多いからです。

第一、現状維持に努めるというマインドセットから、喜びや達成感、充実感といったポジティブな気持ちはまず生まれないと思います。
むしろ、維持できなかった時の苦痛やストレスが「仕事から逃げたくなる気持ち」を冗長させることとなり、仕事をするのが苦痛になっていく可能性が高まるかと思います。

・・最近の私は、現状維持を中心に考えてしまっていたため、仕事上で発生する問題などから受けるストレスが強くなってしまっていたようで、「苦しいjと思ってしまうことが多くなっていました。
しかしそれは、今にして思えば自業自得でした。


もしも現状維持とは逆に、少々大変であっても今のシステムを大幅に変更して、これまで不可能だったことを可能にしよう!といった向上心を持って日々仕事に取り組んでいたならば、状況は全く違ってくるかと思います。

新しいことに挑戦すれば、当然予期せぬ問題が発生したりすることもあるかもしれませんし、それに対応するために大変な思いをすることもあるかもしれません。
しかし、それでも、その先に大きな達成がある以上、頑張ろうという気持ちが湧いてくるのではないかと思います。

つまり、現状維持に努めて逃げ腰で仕事に取り組むよりも、むしろ新しいことを取り入れようとしたり前向きな変更を加えたりすることを目指して仕事に挑戦していく方が、実は気分よくストレスが少ない状態になる可能性が高いと思います。

だから、「今はWork from homeだから現状維持・・」などと考えずに、むしろ新しいことに挑戦する気持ちを新たに作り上げることが、仕事の結果をより良くするのはもちろん、自身の心身をいい状態にする上でも効果的ではないかと思います。