正直、こういうことになるのではないかと この州に住む多くの人が思っていたのではないかと思います。
先日、ワシントン州の知事より発表があり、本年度(7月末まで)はこのまま学校は閉鎖することになりました。
Today, Governor Jay Inslee announced that Washington schools will be closed for the remainder of the 2019-20 school year, in order to slow the spread of COVID-19. During this closure, all schools in the district will remain closed.
つまり、もう うちの子が3年生として学校に登校することは二度となく、そのまま夏休みに突入し、次に登校するときは(早くて9月)4年生になっているということになります。
これは二つの意味で非常に厳しいです。
ひとつは、うちの子が英語シャワーを浴びる機会が減り、アメリカ文化に直接触れる機会が激減する、ということです。
もともと、我々のアメリカ移住の最も大きなチャレンジングのひとつとして、うちの子が英語ネイティブ相当になること、そして少なくとも大学入学まではアメリカで学校教育を受けてもらうことでした。
なので、最初は何もわからなくても、アメリカの小学校に飛び込んで 全く新しい文化の中でもまれて、数年で我々などよりもはるかに英語ができて国際的な思考を持った子に育ってくれることを目指していました。
しかし、このまま半年も家にこもるということになると、それはかなり先のことになると思われます。
9歳という、まだ頭に柔軟性が多々あるこの時期を、こんな形で過ごしてしまうことはちょっと想定外のことです。
もうひとつは、うちの奥さんが疲弊し続けてしまう可能性が高い、ということです。
学校自体はクローズでも、子供たちは毎日家からオンラインやドキュメントを通してカリキュラムをこなす必要があるわけですが、現実的には各家庭で 母親が先生のかわりに勉強の面倒を見ざるを得ない状況になっています。
そして特にうちの子の場合は 親のサポートなしではそれをこなすのは現時点ではほぼ不可能です。
今のままではうちの奥さんの、特に精神的な負荷が高い状態が続いてしまいます。
学校が開いていたときは、(うちの子にはチャレンジングですが)日中はうちの奥さんは子供の世話から解放されていたため、時には自由な時間を持ってリラックスるしてもらうことができたと思いますが、今はそれがない状態です。
また、私のことは2の次でいいのですが、やはりどうしても仕事の効率は上がりませんし、文句を言うつもりは全くありませんが家で仕事に集中するのはかなり無理があります。
会社はそういった状況に対応するために、特別に休暇を取ることを許可してくれていますが、プロダクションを止めることができない状況下において、現実的に我々が休暇を取ることはまず無理です。
私の同僚の一人はほぼ母子家庭状態の中、子供の世話をしながら仕事をしてくれていますが、彼女に比べたら私は楽だと思います。休むなら彼女が休むべきです。
(ただし彼女の子供はもちろん英語ネイティブでありしかも自分から進んで勉強をして、しかもスポンジが水を吸収するがごとく物覚えのいい子なので、その辺りはいいかも知れません)
・・ただ、いずれにしても、9月まで学校はクローズということは決定事項であり、不満不安を募らせていても事態が変わるわけではないので、この状況の中でできる最大限の効果を探していくしかないかと思います。
我々は今、きっと千年後の世界史の教科書にも大々的に取り上げられるような 歴史的大事件を体験している最中だと思います。
この貴重な経験をプラスに変えていけるような、強い意志とフレキシブルな発想を持ち続けたいですね。