すぐに問い合わせたところ、その日の2時以降に内覧可能ということだったので、とにかく行くことにしました。
その物件は一応ハウスで3ベッドルーム、1.5バスルーム(1.5というのは、1が完全にお風呂・トイレ・洗面台があるバスルームで、0.5はお風呂がないトイレと洗面台だけのバスルームであることを意味します。)、庭付き、そして第一希望の小学校の学区内であるという物件でした。
しかも家賃が2100ドルということで、それなら3ベッドルームのアパート・マンション系の物件とあまり変わらないレートと言えると思います。
なので、内覧してよっぽど悪くなければそこに決めたいと思って出向いたのでした。
時間前に到着して玄関先で待っていると、ベンツに乗ったインド人の夫婦がやってきました。
当然私は「ああ、この人たちが大家さんなんだな」と思い、丁寧に挨拶して、内覧をお願いしますと言ったところ、なんだか話がかみ合いません。
・・結局その人たちは、私と同じく内覧に来た人たちでした。
向こうも、私が大家さんだと思っていたようです(笑)
本当の大家さんがそのうち表れ、さらに別の内覧希望者が来て・・もう順番もなにもありません。
みんな好き勝手に見て回っていましたが、その大家さんは非常に丁寧に説明してくれて、それぞれの内覧者に詳細部分まで一生懸命対応してくれていました。
しかも腰が低い感じで、「今日はここまで出向いてくれて、本当にありがとう!」という感じの対応でした。
結局みんなが帰るまでには一時間くらいかかりましたが、私は居残っていました。
そうです、他の人たちが決める前に、この場で契約したいと思ったからです。
すでに、他の内覧者でゴタゴタしている間に無理やりうちの奥さんにも確認してもらって、とりあえずの同意も取っていました。
ところが。。
大家さんに「今すぐにでも契約したい」と申し出ると、いきなり「実は。。」といって頭を抱えられてしまいました。
なぜ大家さんが困ってしまったかといえば、今日同時に複数の内覧希望者が問い合わせてきてみんな興味を持っているから、というだけではありませんでした。
大家さんの娘の友達が引っ越し先を探していたので 娘さんが既にここを紹介した、という話が数時間前にあったそうで、そもそも入居者を募集する必要さえなかったということでした。
しかし、ここで力を発揮してくれたのはうちの子供の存在でした。
この家は、2つの小学校の学区内に入っており、周辺がスクールゾーンということで車は減速しなければならないエリアに囲まれています。
しかしながら、そのような通学エリアに家を持っているオーナーは、そのことだけで結構税金を払わさせられるのだそうです。
なので、せっかくそんな税金を払っているのだから、どうせならその恩恵にあずかる人が住んでくれた方がいい、つまり、実際に小学校に通う子供がいる家族に住んでもらうのが一番いい、と思ったそうです。
そして、全入居希望者の中で、小学校に通う子供がいるのはうちだけだったのです。
ということで、うちに貸してくれるという話になったのでした。
・・これが明日だったら、もうその娘の友達とやらに貸すことで終わっていたでしょうし、しかも前の入居者が出て行ったのは昨日なので内覧可能になったのは今日だけでした。
つまりその日のその時しかチャンスがなかった、しかも子供がいなければおそらく抽選か何かになって、くじ運の悪い私が当てることはほぼなかったであろう(笑)という、奇跡のようなタイミングでの契約でした。
・・この先おそらく、いくら待ってもその学区内で家賃2100ドルの3ベッドルームのハウスが賃貸で出てくることは当面ないものと思われます。
なお、賃貸ハウスの相場よりも安い理由は、一応この物件、テラスハウス形式になっているからだと思います。
ただ、つながっている部分はわずかで、外見も独立した戸建てにしか見えませんし、当然家の中でジャンプなどをしても響くといったことはありません。(ジャンプしませんけどね)
もっとも、この広さでこの条件であれば、これがアパートの一室だったとしても2100ドルで借りるのは簡単ではなかったと思います。
そして、私がこの物件に関して最も気に入っている部分は、いい感じで自然に囲まれている、ということです。

空気が良く、鳥のさえずりが聞こえてきて、うさぎやリスが時々うちの前に表れて、周囲の住民以外の車が通ることはほとんどなくて、とてものどかな感じです。
・・このハウス選びに関しても、うちの奥さんのリクエストが功を奏した結果になったと思います。
もともと私は、アメリカ行きが決まった当初はハウスを借りるなどとは夢にも思っていませんでした。
地価が高騰して、家賃が以前の3倍近くにもなっているということを聞いてビビッており、狭くて不便な条件の悪いアパートを借りるしかないだろうと思っていました。
おそらく私一人で探していたら、普通にアパートを借りていたと思います。
しかしながら、うちの奥さんがハウス希望と、細かい指摘をしてくれていたおかげで、結果的にはバランスの取れた物件を借りることができたと思います。