おはようございます。千鶴です。
少し肌寒い曇り空の鎌倉です。
さて、
昨日私のこの仕事を始めるあたりの
ヒストリーをご紹介しました。
楽しい！と感じたから始めて
特にあれこれ期待もせず
流れに任せてここまで来た、
って感じですが、
もちろんいろいろなことがありました。
アメリカから帰ってきてすぐに
口コミでいろいろな方がセッションにいらっしゃいました。
たった一人の方に気に入って頂けて
結果、その方からご縁がつながっていき
100名以上の方々にお越し頂いたこともありました。
ドリーン博士のホームページに掲載されるまでの二か月間は
目立ったことは何もしていませんでしたが、
そんなこんなで過ぎていきました。
そして、ドリーン博士のサイトに
私が「エンジェルセラピープラクティショナー（Ｒ）」として
認定されたことが掲載されると
本当に冗談ではなく世界中からお問合せを頂きました。
雑誌の取材も受けました。
毎日のように送られてくる大量のメール、
そして多い時で休憩なしで7名さまを連続セッションなど
本当に忙しい時期でした。
お客様はひっきりなしに来てくださり
お礼のメールも毎日届き、本当にありがたい気持ちだったのですが
「どうしてわたしのところに来てくれるんだろう？」
と漠然と疑問も持っていました。
私も一つ一つ真剣に丁寧に向き合っていて
やっていること自体もとても好きだったのですが
「愛されることになれていない」状態だったんだと思います。
しかも、あまりにも忙しすぎて疲れていました。
そんな時、とても不思議なお客様がいらっしゃいました。
彼は20代後半、お母様とご一緒に遠方から
半日かけてセッションにみえた親子さんです。
実はこの息子さん、まったくしゃべることができず
表情もありません。小学生の時に突然、話すことをやめたんだそうです。
それ以来、表情も変わらない彼のことを理解するのは
家族の中でもお母様一人だけになってしまいました。
お母様が私のブログを読んでくださっていて
なぜか「千鶴さんなら息子のことをわかってくれる」と
直感があったとおっしゃってくださいました。
私は正直全く自信はなかったのですが、
息子さんとお母様と向き合ってセッションを始めました。
すると全く表情がないこの息子さんからの
私の質問や話に対する「ＹＥＳ」「ＮＯ」がわかりました。
表現が難しいのですが、私のことを歓迎してくださっていることが
空気を通して感じられたのです。
ほぼ無言で三人が意志を通わす不思議なセッション。
そして、息子さんには「話す」「表情を変える」こと以外に
とても素晴らしい「表現方法」があることがわかりました。
それは家の外に出ることさえない息子さんが唯一続けている
粘土を使った仏像制作でした。
写真を見せてもらうと、可愛い仏像にはそれぞれ表情が
ありました。にこやかな顔、静かな顔、穏やかな顔。
私にはこの仏像たちが息子さんの代わりとなって
しっかり「感情」や「思い」を表現していることがわかりました。
聞けば、時々「売ってください」と言われることがあるそうで、
職業としての可能性もちゃんとそこには垣間見ることができたんです。
お母様が「千鶴さんなら理解してくれると思っていました」と
すっきりしたお顔で息子さんとご一緒に帰って行かれた後
人と人が見えないものでつながった実感で
私はこの仕事をすることの喜びを感じていました。
また、毎日「死にたい」と言って泣いていた若い女性が
お母様とご一緒にセッションに来られたこともあります。
この女性はいわゆる見えないものが見えすぎてしまい
気が休まらず神経がずたずただったのです。
「このセッションを受けたら全ての用事が済むので明日死ぬ」
と言っていましたが
そんな彼女に自分の持っている力をコントロールし
人生を楽しむためにもレッスンを受けるよう話すと
しぶしぶですがお母様にも進めてもらい受講してくれました。
結果彼女は、生きる力を取り戻し
レッスンを心から楽しんでくれていました。
「お腹がすく！」といってはレッスンのランチ時に
大量のご飯をおいしそうに食べていたのを思い出します。
彼女はどんんどん元気に快活になり、自分でもセッションを始めるように
なってしばらくしてからパートナーと出会い結婚、
すぐに二児の母になりました。
そして
ある男性は統合失調症と判断され
母親と二人きりで世間の目から逃れるようにひっそりと
生活していました。
優しいお母様思いのこの男性は
毎日ちゃんと母のための食事をつくっていました。
ですが時々病が重くなり、自制がきかなくなるのです。
私と話していても、何人も人格が入れ替わります。
確かにセッションはしずらいケースかもしれませんが
私には心を開いてくださったので
何回も何回もお話することができました。
流れに乗って始めた仕事。
とんとん拍子でうまくいっていましたが
なぜ自分がこの仕事をやっているのかが見えなくなって来た頃
私はこのような方たちに接することで
ある感覚を持つことができました。
話すことができないひと、死にたい人、病気の人
確かにそれぞれ深刻な状態ですが
私が接しているのは
「話せない」
「死にたい」
「病気」の
人なんです。
もちろんスピリチュアルセラピストですから
彼らの守護天使やそのほか見えない存在とつながり
たくさんのメッセージをお伝えするのですが
私がつながっているのは目の前の人、
「人間」なんだ
そう思ったんです。
それを忘れてはいけない、
病気や状態や考え方や思いは確かにそれぞれだし、
見えない存在たちも助けてくれる。
だけど私を訪ねてきて、接しているのは
この目の前の一人の人なんだ
ということがなにより大切なことなんです。
人って天使や光の存在と違って
迷ったり
悩んだり
自己否定したり
体があるから病気にもなるしけがもするし、
わかっていてもやめられないこともあるし、
やればいいことをできないときもある。
何回も同じことを言ってもわからなければ、
一回ですべてをわかることもあるし、
聞いているようで聞いていないし、
自分のことばかりしゃべるし、
かといって言いたいことを我慢する。
バカだし愚かだし、
でも時として輝くばかりの慈悲と愛と思いやりに
包まれることもある・・・。
それが人間の姿なんです。
なんて愛おしいんだろう。
なんて不思議で魅力が一杯なんだろう・・・。
そしてそんな一人の人間の向こう側に
守護天使だったり、病気や深刻な状態だったりがあるだけで
何よりもまず
目の前の一人の人と接する喜びを大切にしよう。
それから始まるし、そこに戻るんだとわかった時から
私はこの仕事を自分がやる意味というか
「やりたい」という情熱を感じることができました。
同時に私自身の「在り方」が全ての基礎になることも
体を通してしっかりと感じることができました。
私が私らしく、自分を大切にしていく過程
愛を取り戻し、幸せになっていく過程をしっかり心に刻んでおこう、
そしてそれを分かち合うように
私と関わることを選んだ人に伝えていけたらいいな、
そう思ったのです。
だって
人と人のつながりだから、この世界は。
私がどういう人間かってことが、そこから先の関係を左右するんです。
だから、私は思い切り幸せになればいい。
そして、そこからあふれ出すものを分かち合えばいい。
たくさんの人との出会いを
この仕事は私にもたらしてくれました。
それは、私が夢中になって仕事に取り組んできたから。
仕事を大切にして、そこで関わる人と愛でつながってこようとしたし、
失敗しても無駄になっても、すべてを受け止めてきたから。
こんな風にこの仕事に対して私は真剣で夢中だからこそ
本当に心の底から楽しんで活動できています。
つながっているのは
天使よりもスピリットたちよりもまず「人」
私はそんなこの仕事が大好きなんです。
心からの愛と感謝をこめて
千鶴
あなたの天使に出会える日＠渋谷
日時・6月10日（土）10時半から13時
場所・渋谷・道玄坂
入場料・3,000円
定員・40名さま（残席 18名さま）
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