気候危機の深刻さを体感したヤギの死 | おやまだやまと公式ブログ『推譲(すいじょう)』

ヤギが昨日死んだ。


きっかけは熱中症…


みかん畑の決して直射日光が来る所ではない竹藪の近くにロープをはっていたがぐったりしていて動かなくなる


元々、腰麻痺を1度やったので左足を若干、引きずるようなしぐさをしていたのでそこに負荷がかかり


たてなくなる


たてなくなると、神経が麻痺して、筋力も弱くなり、益々立てなくなる


うちのヤギの場合は、何とか生きようとして草を懸命に食べたのだが、その草が、ヤギがあまり食べてはいけない草だった


と言うことなんだと思います。


足が言うことを聞かないから、近くの口が届くところの草を食べざるを得なくなり、


それを食べていたら異常発酵を胃の中で起こして呼吸困難になって死んだ、ということなんだと思います。


原因はあくまで想像です。


しかし、直接の原因は、この暑すぎる気候なわけです。


昨年は何とか乗り越えたヤギも、今年は昨年以上に暑いので絶えられなかったということです。


ロープが絡み、水飲み場に水を飲みにいくことができなかったことも熱中症となる原因だったかと思います。


ヤギはペットとしてかっているわけでなく草刈の為に飼ってるわけで、産業用の飼育と言うことになります。


残酷ではありますが、その目的が果たせないならば安楽死も射程に入ります。


牛や馬はそうやって安楽死をさせることもあります。


獣医さんからも、こー言うことがあると『覚悟をしておくように』ということを言われます。


ヤギみかんとは死ぬ前日には、へたばり座り込んでしまうヤギを立たせて自力で草が食べるように何度も起こしたり水をかけたりしました。


そして、『ほら、前みたいに突進してこい』なんて声をかけたりしました。


何とかヤギも最後まで食べようとしていたわけですから『生きよう』と頑張ってくれたわけですが


熱中症は何とか治りましたが、しかし、死んだ遠因はアツすぎること。


獣医さんも


乳を出すホルスタイン、このあたりでもやってるとこがあるけど、とても今のこの天候はホルスタインが生きていけるような環境ではない…


そう話してました。


ヤギも牛科なので、暑さには弱い。


今回のことは、結果論として、私の見通しの甘さがありました。確かに、ヤギは強いからこの程度なら大丈夫だろ、と思ったこともありました。


水はきちんと、獣医さんに7月の注射の時に怒られてからは1日最低でも一回は18リットルタンクを持参して容器に入れて与えてました。


ただ、ひっ繰り返したり、縄が絡んだりして、摂取出来ない事もあったのかな?とも考えることもあります。


日陰ならまさか熱中症にはならないだろうと感じてましたが、風もなく、あれだけ暑いみかん山だと熱中症にはなる…


となると、ホントに涼しい所に保管しないといけないということにもなり、こりゃ、なかなか難しい事になります。


自分なりにはやれることはやったつもりですし、最近は色々対話もしてきていてスキンシップというか、信頼関係を作る努力もしてきたつもりだったので


こーいう結末はなんとも…


こと果ててた物をみた時


目をあけて、口から泡を吹いて死んでたのを見た時、あの目が脳裏に焼き付いて離れません…


さすがに写真にもとれなかった。


一刻も早く埋めてやりたいと思い、やおら穴を掘る自分がいました。


後悔先に立たずといいますが、ホントにあーすればよかった、こーすればよかった、そう、思うことは山のようにあります。


8/9まで最後を迎えた農場にいたのですが、モー大丈夫だろうと沼代に戻したのです。


それは、万が一、脱走すると、かつて矢作小学校から何もしてないのに教頭から、なんでこんなとこにヤギがいるのか?危ないとか言われていたので


ここに長くいさせるのはまずいという事も判断にありましたが…


いさせればよかったと思ってます。


矢作のソーラーシェアリングの所にいればこのタイミングで死ぬことはなかった…


無念ですね。


しかし、気候危機というのは間違いなく生態系に変化をもたらし始めています。


今まで最低、数百年、維持してきた生活のスタイルが維持できなくなってます。


ヤギが暑さを理由に死ぬなんてのは今までではあんまり考えられません。少なくても昨年も耐えたわけですが今年は…


来年はこのままいけばもっと酷くなる暑さでしょ。


自分たちの豊かで快な生活を求めるあまりに自分たちのクビを締めはじめている。


原因がわかっていても、それを根源的に解決しようと全力をあげない…


台風もそうでしょ?


海水面の温度が高いから、本来は日本列島に来る頃にはほとんど勢力は昔は980くらいで975だと強いね、と話していたのが


今は950とか当たり前になってしまいました。それは伊勢湾台風とか室戸台風とか、極めてイレギュラーだから歴史に残るわけですが


そのクラスの台風が日本で常態化してるのは、気候が変わってるから


それは化石燃料として閉じ込めていた二酸化炭素が地球上に撒き散らされて温室効果ガスとなって地球が温められたことによるとしか考えられない。


にも、かかわらず、それを根源的に解決しようとしない。


終わってますね…


これでは人間も早晩、今回のヤギと同様同じ憂き目に遭うだろう…


今回のことを通じて、、よりそれを感じます。


ヤギみかんはそれを私に伝えてこと果てたのだと思ってます。




まだこの頃は細かったな…


合掌…