土曜日はかなごて農学校推譲館の講座でした。
吉原毅さん(城南信用金庫元理事長)から
「二宮尊徳と協同組合思想」
と題して、ご講演頂きました。
席は満員御礼でした。
お金の暴走と、それに歯止めをかける仕組みとは?
そんな話の中で、協同組合という組織の可能性について
歴史的な変遷から紐解かれる話でありました。
二宮尊徳は協同組合の祖と言われます。
二宮尊徳が提唱した五常講が信用金庫のはじまりとされます。
株式会社と協同組合の違いから、お金がお金を生み、お金に支配されることで、社会が荒廃する
あの国富論、自由主義経済を標榜したアダム・スミスでさえ、国富論で
株式会社はイギリス社会を破滅させる
という趣旨のことを書いている、という事など、大変面白い話でした。
私としては、これからの地域社会を構築していくときに協同組合理論というものはとても大きな示唆を与えるものだと思っています。そのような意味で吉原さんからも指摘がありました、労働者協同組合法(ワーカーズコープ法)という法律が出来て、労働者の協同組合に初めて法人格が付与されるようになりましたが、そうしたことなども踏まえ地域のお困りごとを解決する手段として、こうした組織体もうまく使いながら、新しい働き方・生き方を模索する事もとても大切なことだと思います。
吉原さん、大変に貴重なお話をありがとうございました。
さて、第二回は、里山資本主義やデフレの正体でお馴染みの藻谷浩介さんをお呼びします。
左から二人目が藻谷浩介さん
藻谷浩介さんの講演は15時~となります。場所は小田原市民活動交流センターウメコの第4会議室です。
とても貴重な機会ですので、どしどし、ご参加ください。