この説明会には私は本当は行きたくはなかったのです。
市長挨拶、会頭挨拶というのがプログラムに組まれていて、とてもじゃないですが、聞きたくもないので、
連絡をくれた小田原市のゼロカーボンの課長に「行きたくない」「どういう関係かわかっているじゃないですか」
と伝えたのですが、是非にというので、まあ、顔を立てておくのもいいか、ということで、私の正統な後継者である(笑)中嶋君と共に参加しました。
市長と会頭の挨拶の時は私は聞きたくないので、離席してリアルゴールド飲んで新電力会社、私の電気の卸先であるGPPの人と連絡をしていました。
そのあと、各論の話でいろんな話を聞きましたけど、
正直、想定していた通りのガッカリさでした。
小田原市の脱炭素政策は何時からこんな夢がないものになり果てたのか?話を聞いていて、
まったく市民の小田原市民一人一人の顔が見えないよな、と思ったのです。
これはいったい誰のための脱炭素政策なのか?
守屋のため?
事業者のため?
小田原の潜在的な財産である自然資本、税金投入という事もそうだけど、そういう市民全体の財産を、
特定の市民、経済人と大手の企業たちでかすめ取るような、獲物に蟻が巣食うような、
そんなイメージでとても見れたものではない、と感じました。
市民一人一人の幸福追求に資してこその脱炭素でしょ?
そーいう視点が全く垣間見れない。
なんのための脱炭素なのか?
事業者を肥えさせるための
脱炭素なのか…
違うだろ?
典型的な
「手段と目的をはき違えている」
私にはそう思えてなりませんでした。
金にものを言わせるというか、そんな感じも見受けられ、まったくと言っていいほど共感しませんでした。
質問タイムになって
本当はそうした意見を言おうと思いましたが、質問という時間なので、私の高説を垂れる時間ではないと自覚したので、黙っていたのですが
ある人が質問して、太陽光の普及の質問をしてそれに対して答えた時に
屋根の話とかそんな話ばかりするから
そもそも、なんで営農型の話が入っていないのか?きちんと位置付けているなら位置付けないといけない。
県下の中では小田原ならではの発電といえるでしょ?
それをなぜいれないのか?
そーいう質問と
あと
「市民が太陽光なんて御免だ」という事を言った時に、どういう協議を行政としてはしているのか?
という前任の質問に対して、やっている、みたいな話があったので、カチンと来て
営農型太陽光というのはいろんな協議をしなければならないので、私は実践家だからやっているけれど、
行政がそのことで調整してくれたことなんて一度もないじゃないか。
営農型は制度変更でガイドラインで農政マターで作ることになっている地域別計画で位置付けられない限り営農型をやってはならないという風に変更される可能性もあるから
協議をしなきゃ出来なくなるわけだけど
そういう時に行政は、では、どうやってそこの協議をするのか?
そんな質問をしたら、ちょっと渡辺監理官はそこの回答についてはしどろもどろになっていて、
ちゃんとした答えになっていない、という印象でしたね。
そもそも、今日、会場に来ている人というのは基本的にエネルギー事業者なのです。
エネルギー事業者がその立場で「農地を使いたい」と言い始めたら、農家は警戒するのです。
だからこそ、
そこを理解し「営農型をやってもいいよ」とさせるための力が必要なのです。
そんなこともわからないで、しかも、そういう折衝をやっている人間に話を一度も聞きもしないで、
協議が大事
なんて絵空事をよくもあんなところで言えるよ。
全然、実務というか実践の現場がわかっていない、と私は思います。
もう少し、実践をやっている人からしっかりとヒアリングすべきです。
農水省も環境省も基本的に役人が現場の声を聞かないで、テクニカルな小手先の技術論に走って制度や仕組みを作るから、こういう意味不明なことを言うのです。
現場を知る努力をして仕組みを作らないと駄目ですね。
大手や外頼みの脱炭素政策に陥っている小田原の今般の脱炭素先行地域の取り組みは
真に危ない
絵に描いた餅
になりかねない
そう思います。
それでいて気位だけは高くて
全国的なフロントランナーを自負してる、という。なら、フロントランナーよろしく、
小田原ならではの発電形態である営農型はきちんと位置づけるべきでしょ?
それも出来ないでフロントランナーなんて恥ずかしげもなくいうのは、恥の上塗りだからやめたほうがよい
そう、思います。