直諫の会「どうする野党」出版記念へ 本の感想 | おやまだやまと公式ブログ『推譲(すいじょう)』

昨日、立憲民主党18名の中堅若手の政策グループ=派閥



直諫の会の出版記念パーティーに参加してきました。


メンバーの一人、山崎誠さんの計らいで日本酒推譲をお買い上げ頂き、ホテルニューオータニの会場に並べさせてもらえるという栄誉に恵まれました。




また、私の出版記念の時にも山崎さんにはんざわざお越しいただいたので、


これは行かねばならぬ


ということで


ホテルニューオータニ


まで行ってきました。


はじめて行きましたが


四谷から歩けるんですね…


折角なので、元外堀の土手を歩き、土手から見えた迎賓館を確認しましたが、


いかんせん30年以上ぶりに土手を歩いたので迎賓館は伸びた木で全貌を見ることは出来ず


しかし、この外堀はすごい堀だな…流石は天下一の将軍家のお膝元の城だ


と改めて歴史好きの好奇心がふつふつと湧いてきました。


さて、出版の本ということで


帰りに頂いた訳です…


帰りの電車の中で、気になるところをパラパラと読みながら帰りました。


その感想を書きます。


まず、全体的な所では、政権交代をめざし、オール野党の塊を作る…


という趣旨のことが書かれているわけですね…


右とか左とか保守とかリベラルとかそー言う分け方は、古くてナンセンスだとも書いてあります…


会長の重徳和彦さんが保守色の強いことを言うものだから、なんか、私は聞いていてもそうだし、読んでいてもそうなんだけど


自民党を意識して、右的な保守的なことを言わないと政権がとれないと思っているのかな?


と思ったりもしましたね…ちょっと無理してないか?とも思いました…


靖国の参拝とか自衛隊の話とかをわざわざ言う所に、


何でも反対の

左派リベラル


みたいなイメージを払拭したい…


という感じがしないでもない…


で、私が思ったのは、そーいう雰囲気がある中で、すべての野党の塊を作りたいという中で


共産党とはどうするんだ?


と、真っ先に思いましたね…


この靖国論や憲法論も読みましたし、自衛隊論を読んだ時に、共産党とは間違いなく合わない…


だけど、共産党とは組まないとも書いてないし、組むとも書いてない…


非常にわかりにくい…


憲法論について


憲法が身近でないので、それを身近にする…ということについては異論はないが


憲法論のところを読んでいて、石原慎太郎や中曽根康弘が浮かぶくらい、さして自民党と違いを感じなかったし、


そーうなかで、憲法は時代にそぐわないから変えるべきだ、議論もあり、正直、私はまたか…と感じてしまい、


危ないな…


と感じたのも事実です…


憲法の3大原理については普遍で不変でいい…と言ってますが、なら、変えなくてもいいな、とも思うし、


結局、色々と時代に合わないから憲法を変えるべきだ、というなら、それは、結局のところ、


新しい人権を入れるとか、環境権とか、そーいうのね…それは、憲法に規定しなくても、法律で規定しても十分なんだよな、


今の時代に相応しくないから、当時はなかったことを付け加えてというのは、結局、それで憲法改正が必要という世論を巧みに操作して憲法改正が必要と言う雰囲気に持っていき、不変としたものを変えてしまうということをやりかねないことに繋がりやしないか…


と、私は思っているので


そーであれば、現代の実情に併せて憲法を読み解き、その精神を具現化する立法をすることこそが


政治家の役割ではないか?


いたずらに憲法を変えるのではなく、そんな事も含めて議論すべきではないか?


とも思ったし


議論の中で、細かなとこを変えるという議論が多くて、もっと大局的な議論みたいなことを書いてありましたけど


読む限りは、あんまり大局的な感じもしなかったし、あの程度の話なら憲法は改正しなくてもいいのでは?


と私は感じました。


それから憲法22条を今風にわかりやすくないから書いてみる…とありまして、かいてありましたが、あれは、ちょっと違うのではないか?


と思いましたね…


特に気になったのは公共の福祉という言葉、これ、とても難しくて誤解を生む言葉なので語れない!というのはわからなくはないのですが、


この概念について


私的には


触れられてない


と思いましたので、


これは、ちょっと誤解を生む書き方だな…と思いました。


環境エネルギーの議論も、なんというか、私は専門家の部類に入っているのかもしれませんが、


ある意味で総花的でさわりだけの議論で


わかりやすくて、とてもいいし、話の中身は全く異論なく、その通りでぜひ、その路線でお願いしますよ


なんだけど、ちょっと中身の踏み込みとしては薄いかな…


と思わないでもありませんでした。


それは、国土のはなし、山の話、農業の話、食料自給率や農業人口の話もそうで


その中で農業公社みたいな考えは賛同しますが、


ここの中で話されてることは私が日々地域の現場の実践でやってることで、それを超えるものでもなく


もう少し踏み込んだものがほしいという意味では物足らないな、と思いましたね…


一方で、男女の格差の問題とか、ベーシックサービスの話などは非常に面白く読ませてもらいました…


自分がある意味で他の人より知ってる所はやはり物足りなさを感じる…


ということなんだと思いますけどね…


ですが、こーいう風に、野党の議員が政策を語り提言して党の執行部に対して若手が喝を入れる…


というのはとてもいいことだと思います…


本気で政権をとるならば、も~少しわかり易く、どんな社会を創りたいのか?


端的に説明すべきだな


と思います。


自民党ではできないことをしっかり訴える…それが対立軸になる…


そこをどう見せるか?


にかかってると思います。


全体的にとても読みやすくて、ある意味で、今の日本が置かれてる課題を総花的に掴むにはとても良い本だと思います。


ぜひ、皆さん、お手にとってご覧いただき、批判も含めて、自分の考えをブラッシュアップ、思考の参考にする意味で良いのかな?


そう、思います…