実は、今、農家カフェSIESTAは創業以来最大の危機に陥っています。
シフトに多めに入れていた従業員の同時退職という状況に直面しています。
一人は男性、一人は女性。
本当にたまたま同じ時期だったわけですが、やめる理由はよくわかりません。
それは、永遠にわからないでしょう。何となく推測はできますが…。
それをここで書いても意味がないので、書きませんが、しかし、このことで、相当に、大変です。
この前、あるところでこんな話を聞きました。
戦後、最も大きな危機は
オイルショックだった
しかし、その危機を日本はものの見事に乗り越えて、世界第二の経済大国になった。
その成功体験があるから、バブル崩壊も乗り越えられるはず、と言って、乗り越えられず
そして、今、日本は世界から取り残されつつある。
オイルショックの時、経営者は、あの時、賃金下げなかった。むしろ上げたんだ。
経営者も大変だけど、みんなで頑張って乗り越えていこうという。経営者の矜持だと。
でも、バブル崩壊以降の日本は、アメリカンスタンダードのもと、非正規雇用を増やして、労働者を切り捨てた。
どっちがいいかはわからない。
僕は、それを見て、はっとさせられました。
日本は、今の僕たち世代は、というか、私らの上の世代は、何かとんでもない過ちをしてしまったのではないか?と
それで、うちのカフェにもこのかんがえをいかそうと思って、幾つかの改善をしました。
基本的に、店は一人で廻してほしい、という程度の売上しかないのですが、ここは、多少、経費が掛かっても、
二人体制にして、従業員の負担を軽減するとともに、ゆとりをもって仕事をすることでサービスの向上を図るようにしよう。
時給を少し上げて、店長代理的な役職を置いて、責任を明確にする体制を作っていこう。
この事を打ち出しました。
とはいえ、これをやると、益々、利益率は悪くなります。うちは、料理にはこだわっているので、材料費が削れないのです。
だから、どうしても原価が高くなる。加えて、人件費も高くなって、売上が上がらなければ、まずいです。
売上をあげたいと思うときにやるのは、経費をきりつめることですが、今回は、そのオイルショックを乗り切ったひそみに倣って、
あえて、経費が掛かっても、そこへの投資を行って見ます。
それで、売上が上がらなければ、また、別の道を考えないといけません。
私らのような会社では、従業員の頭数も満足にそろいません。
この世の中の多くの人って、結局は金だとか、待遇の良さだとか、そういうことが重要な人が多い。そんな意味では安定志向者ばかりだから、この国は良くならない。
高度経済成長やオイルショックの時のような、ハングリー精神、必ず乗り越えてやる、みたいな気持ちが、つまり、日本全体の活力がなくなっているように私には感じられて仕方ありません。
私は、どんなに困難でも、原発ゼロ・自然エネルギー100社会をつくるんだ。その現実を創るんだ。
そういう気持ちをもって日々生きています。自分の為でもあるけれど、天下国家の為、地域の為に生きているつもりです。
でも、そんなときにある言葉とまた、出会って、それはそれで考えさせられましたが、それは、明日以降にします。
今、ストレスがあるので、実は、箱根のつたや旅館に泊まりに来て、これから温泉に入って頭と心、体をクリアにしてきます。
