そういえばここ数年来、冬になるとランニングで「息が苦しい」とか「調子が悪くて脚が動かない」という感じがあったのですが、今年に入ってますますそれが強くなった気がします。
ランニングだと、冬場の練習会に出ると最初から息も脚も苦しくて、3キロくらい走ってようやく少し楽になったりとか。
1000m走でも夏場なら4分ちょっとで走りきれていたのが冬場だと4分30秒でもきついとか。
ロードバイクだと、朝練でいつもなら平均速度35㎞以上で平気だった区間が30kmでも苦しかったり、つき位置にいるのについていけなかったりとか、ちょっとした坂でも反応できなくなったりとか。
これも加齢のせいなのか。。。それとも去年UTMFとかトレイルランやりすぎてランやバイクの練習しなかったからなのかな、などと思っていました。
ところが偶然この方の記事をみて、あ、自分と同じだ、と思い妙に納得しました。
「運動中に汗をかいて脱水状態になったり寒さを感じる様な時は、
『脱水で血液量が減り筋肉に血液が不足、乳酸が出やすくなり疲労が溜まりやすい。』
『寒さでは血管が収縮して筋肉に血液が不足するようになる』ため、
運動強度が低くても細胞が無酸素運動と同じ状態になる」
ということだそうです。
なるほど、①脱水症状による血液量の低下と②寒さによる血管収縮、の2つが作用して血のめぐりが悪くなり、筋肉に酸素を送れなくなって乳酸がすぐにたまる、ということですね。無酸素で走って乳酸ためてたのか。。
確かに、自分はこれに加えて加齢でただでさえ最近は夜中にトイレに何回もいくほど頻尿気味なうえ、寒いと水分をとらない、おまけに利尿作用のあるコーヒーが大好物と脱水症状になる要素がてんこ盛りです。。
その上、寒い時は厚着はしますが、それほど目一杯アップしない(アップで体力を消耗したくない)ので身体が温まらないままにスタートしてしまう、あとランニングでは無理してノースリーブ(腕が良く振れるように)、そんなことも影響していたのでしょう。
一方自分にはこれとは別に、冬は喘息のように気管が狭まり、息苦しくて肺に空気が入らないような感覚もあります。これは空気が冷たすぎて呼吸器官の筋肉を収縮させるのが原因で、小さいころに少し喘息を患った名残なのかもしれません。いずれにしても酸素が不足する要素になっている可能性があります。この対策として、自分はアップのときはマスクをして、急に冷たい空気を吸気しないようにして、多少慣れてきてからマスクを外すようにしています。
これらが組み合わさってで血流が悪くなると、酸素が筋肉に運べなくなり、乳酸がたまるのですね。
こんなことを考えながら、ふと思いついて苦しいと感じた時の練習の記録を見ると、なるほど納得がいく事実がわかりました。
【参考:先日の5000m2本の記録】
(1本目)
m タイム 距離 平均速 HRav. HRmax.
1000 4:36.5 1.00 4:37 145 160
2000 4:34.5 1.00 4:34 154 161
3000 4:33.1 1.00 4:33 155 160
4000 4:29.1 1.00 4.29 162 170
GOAL 4:34.9 1.00 4.35 168 172
(2本目)
m タイム 距離 平均速 HRav. HRmax.
1000 4:43.1 1.00 4:43 163 176
2000 4:43.3 1.00 4:43 173 182
3000 4:44.8 1.00 4:45 175 181
4000 4:42.4 1.00 4.32 174 176
GOAL 4:32.6 1.00 4.23 170 178
1本目、スタートして3キロまでは結構速い(当社比)ペースで走っているのに、全く心拍が上がっていません(太字)。
きっとまだ身体が縮こまって血液の周りが悪く、ふんずまって心臓から十分に血を遅れていないのでしょう。
それに比べると2本目は最初から心拍が上げられています。1本目で体温が上がり身体がなれて、心拍が運動強度に適応している感じです。事実この日はややペースが遅いとはいえ、2本目の方が格段にいい感じで走れました。
そう考えると、冬場にVO2MAX(最大酸素摂取量)の値が全く上がらない(むしろ下がっている)のも納得できます。これも高齢になったせいかと思っていましたが(もちろんその要素もあります)、冬は上に書いたようなこともあってそもそも酸素を運べない身体になっているということなんでしょう。納得。
では、これを踏まえて脱水-冷えー乳酸溜りを少しでも防ぐにはどうしたらよいか。。
まず練習前に水分補給で温かいモノを飲むことでしょう。きっと生姜湯なんかいいに違いない。今度練習に持っていこう。
次になるべく温かい(でも動きの抵抗にならない)恰好をすること。ある記事にこう書いてありました。「体温低下は体の末端や動脈が浮き出ている血管が集中しているところに冷たくて乾いた風が直に当たると一気に血液が冷却され、その血液が体中に循環するために体温を奪われてしまうのです。動きが硬直して本来の走りができません。
具体的には首回り、手の甲、手首、肘、おなか、鼠蹊(そけい)部、膝まわり。手袋、ネックウオーマー、アームウオーマーなどで保護することが有効です。」これに加えて、出来ればウォームアップバームなどを活用して肌を冷やさず、多少疲れても身体が十分温まるまでアップすること。
加齢で今まで走れたスピードを保てなくなるのは仕方のないことです。これはこれとして受け入れつつ、知識を得てその対策をうつことも大事だと思います。出来ることをやって楽しく練習しようと思います。
ではでは。