TBSドラマ、ブラッディマンデイって… | 遠藤一平のブログ

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率直に思ったことを適当に綴ってます。極私的散文

深夜にTBSの予告映像でブラッディマンデイというなかなか面白そうな番組がやると知り、録画して今さっき帰宅して眠気と闘って見てみた。
ブラッディサンデーか?と思ったが関係ないようだ、好きな人も出てるので否定はしたくないが、あまりの出来の悪さに否定せずにはいられない。こういう手のドラマはとにかく設定とギミックにこだわらないと見るに絶えない、通常の人間ドラマではなく、SFや空想科学ものやパニックものはあらゆる視聴者やファンにウケなければ負けなジャンルである。

テレビドラマだからしかたがない…と言いたいが、「24」はテレビドラマだ。テレビドラマは今や映画並みもしくは映画以上の予算があり、ある意味映画以上需要がある筈の媒体なのに気合いを入れないのは情けないとしかいいようがない。
ただよくないと否定だけするなら簡単だがざっと具体的に何が悪いか目についたものから言わせてもらうと…
ストーリーはまるで「24」のパクリ、細菌がショッピングモールでまかれて、感染したとされる人々を一人も外にはだしてはいけない~これは露骨に「24」のシーズンいくつかのパクリ。「24」がメジャーなドラマが故に絶対に避けねばならないことなのに何で露骨にパクったのか疑問だ。
お決まりの主人公が若いのは日本の特徴でテレビのルールとして許しても、あまりにもがさつで予定調和すぎ、主人公の高校生にリアリティがなく入りこめない。ダサいーハッカーに見えないしー特殊技能者のように見えない、テレビ的な大袈裟さがあってもまだデスノートのLの方が面白い。
あとはとにかく設定が不勉強すぎ、オープニングからよくあるハリウッド映画のビジュアルのパクリの連続で地に足が着いていない、ロシアのシーンも日本でロケをしたくさいシーンのオンパレード、せめて人のクローズアップを多用し、背景だけ動画によるロシアの実景をうまく合成すべきだった。ロシアの特殊部隊スペツナズ、アルファ、ヴェーダは衣装の装備はあの程度でいいとして使用する銃はAK47かAK74でいいが納富氏がガンエフェクトで入っているならプロップガンでASアサルトライフル、サイレンー付きのケダール、マカロフを作るべきだ。とにかく射殺しまくるか、教会を爆破して焼き払うシーンをやるべきだった。一人女性を射殺するだけでは恐怖感や危機の時の人間の愚かさは演出できていない。
CG面でいうと地球の軌道上をまわる人工衛星は何とかならなかったのか、2DレベルのCGじゃ今やテレビゲーム以下、Googleearthのようなものがあるのに成層圏からロシアや東京にクローズアップする場面が下手すぎる、そして新宿西口の爆発も現場でフロンガスや煙幕で煙だけ現場で作り、爆発の照り返しの照明は使用しなかったのはお粗末すぎ、そういうところを演出する人間は無視しているのか?
警察に特殊機関があるように見せているがこれもまだ嘘くさい、実際の警視庁の中のテレビモニターが並ぶ部屋も入ったことがあるが、精密機器がある部屋は職員はサンダルかスリッパ、大地震がきても揺れをやわらげる設備があり一段高い部屋になっている為、モニタールームに入るには階段がある筈、日本はとにかく間接照明を嫌いどんな機関も明るいのでオフィスのように明るくていいのだが、照明の当てすぎはリアリティがない、フリッカーを調整してリアルな蛍光灯の光源で撮影すべき。いかにもありそうなダサさと作ったかっこよさをうまく融合させないとリアリティは生まれない。
職員の動き、台詞のやり取りが硬く、リアリティがない、狂言まわしが多くて嘘くさい、ウルトラ警備隊から進歩していないのか?唯一の教科書は「24」らしく職員にクロエそっくりな無愛想な女オペレーターがいたりする、情けない…
使う銃で少しよかったのはさすが納富氏が入っているだけあり、USPを使っている。これはSATも導入している。
東京消防庁のハイパーレスキューの装備はよかった、本物を使うか本物らしく装備を作ることでそこだけ明らかに緊張感と深みが変わる、しかし警察庁のNBC捜査隊が出てこなかったのがNG。この手の類のものはギミックにこだわらなければまったく面白くない。
そして極限状況下のリアルな人間模様をシミレーションして描かないとバカバカしいだけ。
黒澤明の「天国と地獄」は犯人側と警察側にライターが別れてお互いに追っかけこをしてシミレーションして書いたので緊迫感のある犯人対警察の追跡劇がやれた、ハリウッド映画やフランス映画のパクリでも現在の韓国映画の進化した発端のような「シュリ」は設定とギミックがある程度しっかりしていたから緊張感を生めた。
日本はとにかく設定とギミックが不勉強すぎ、
舞台がしっかりしていれば役者は更に光る筈、あるスケールの中に立たせてあげないと光るわけがない。また映画やテレビを見る視聴者は日常に見れない光景や美しい人間を見たくて見るわけなのでどれも欠けては見せ物のルールに反する。
日本の場合、とにかくテレビは比較的映画以上に早くいい役者は起用できる、ビジュアル面だけからいうと役者は問題ないとして、設定やロケやセットや大道具、小道具がまだまだダサい。映るものにこだわりがまだ薄い、テレビの場合、倉本聡のドラマくらいしか安定した舞台がない気がする(また富良野や寂れた裏町かよ~だが)。
東京都内のトレンディーなスポットや高校や海や山や田舎の美しい風景程度しか舞台が作れないのなら情けない。その程度の知恵しか日本の映像業界の人間は保持していないのか?やれる人間がいてもそういう人間が世に出れない仕組みがあるのか、とにかく情けない。とにかく一言言いたい
そういう演出含めて全て俺にやらせろ!~
こちらは予算も時間もスタッフもいなくてもそれなりに見えるものを工夫して作らねばならない時が多々あるのに、潤沢に予算がある作品でこれかよ!ってのはとにかくムカつき、情けなくなる。観客も可哀相。
映像業界だけの話ではないと思うが、コネクションばかり重視し、目利きがいないのが今の日本の社会の悲劇だろう。