今の時代「悪」とは何か?
現代社会には悪と善の本質が似てるいると感じ始めた人々がいるように思う
ただ単に排除すればいいものではなくなってきた概念なのかもしれない。誰にも潜む要素でもあると思われる「悪」とは明らかにその存在を認め、共存し、いかに癒して鎮静化させるか考えていかねばならない病気のようなものだ。エネルギーの不足した存在か、ごく稀に誕生した異種であろう。
映画やドラマの中の悪役は実は人々をある意味癒しているような気がする、善の存在よりリアルで、潜在的に自分にもできるのではないかと想起させる触媒であるような気がする。道化であり、悪なら見下していいという善の独特な残酷さでいかようにも攻撃していい究極の奴隷。
しかし完全無欠な善のヒーローより不特定多数の人々にとってダークヒーローは憧れの存在。「悪」匂いにカッコよさを見出す。つまりなれるものならそうなりたいと思う気持ちもどこかにあるわけだ。
架空の世界の悪は現実の世界に何を及ぼすか?
斬新な悪であれば模倣の対象になり、見慣れた悪は幼稚さを感じる。
どうやら善より悪は追求しがいのあるものらしい、優れた演技で悪の美化に貢献し、ダークヒーローもしくは名悪役をやるとその俳優はだいたい映画の公開後に死ぬ、
松田優作もヒース・レジャーも
ほんとうに突詰めた悪役を模索すると撮影前から無理をするのだろう。善をやるより高度な技術と「悪」を捕まえる為の賭けにでないとならない。後々、誰かさんに真似されるような悪役ができる人は善を演じる時よりハードなガラスの天井を突き破らなければならない。「悪」とは何だ?嫌なこと、人を悲しませること、許せないもの…やはりなんか単純方程式でしか割り切れない。
存在そのものが魅惑的な者、ルサンチマンになりさがって特定の他人を見る者、保身の為に他人を裏切れる者、金という権力を欲し静かに武装する者…、日常には何くわぬ顔をして「悪」の要因を持つ人間たちの営為が渦巻いている。