嬲られた少女が痙攣する
紅と夕闇が滲む路地裏
腐れた目蓋は何処までも蒼い空を見上げる
その瞳にはもう何も映り込みはしない
黝く爛れた痣を摩り
零れた愛情をヘドロと混ぜて飲み干す
焼けた喉に伝うのは無感情な嘔吐と嗚咽
この瞳に漂う淡い期待を殺せ潰せ
「何を願う?」
「何を望む?」
「何を夢見る?」
もうお前の存在は世界の誰も認めてくれやしない
もうそんな薄汚れた羽根じゃ何処も羽ばたけやしない
明日とかいう「救い」なんて吊るせ
過去とかいう「業」で悲劇気取る頭を潰せ
今とかいう「惰性」で幸福ぶって笑う首を捩じ切れ
嬲らた少女はケタケタ嘲る
紅と朝焼けが沈澱する水底
異臭を放つ最愛がアスファルトに咲く
突き抜ける絶空 裂けた唇に滲むニヒル
貴方の知ってる鳥はもう居ません
貴方が啄んだ日々はもう涸れました
無情を大事に抱える私
口元を拭う 吐き気を呑み込みましょう
明日晴れたらあの死体は埋めよう
どうしようもなくただただ澄み渡る青空に
似合いもしない煙草に火をつけて
吸いもせず踏みつけて
溢れる何かと一緒に俺は火を消すんだ