眠らない夜が孤独なんて僕は知らない
綺麗な星は真陽にだって煌めいてるんだ
ただ世界が眩くて見えないだけ
ただ僕はそんな世界をもう視たくないだけ
ここにはもう朝は来ません
太陽は月が食べました
青空は闇夜に微睡み寝坊します
僕は夜更かしが好きなただの猫
ここにはもう朝は来ません
しとしと夜を撫でる雨音
窓を覗く先は星の雨
きらきら闇を愛でる星のカーテン
ひらひら朝を遮る夜が好きな月のお話
眠らない夜に雨が大好きなてるてる坊主
もう濡れるのは厭だとにゃーにゃー鳴く猫
人の目が怖いから僕は目覚めない朝を願う
怖い怖いと泣き虫なオバケは独りが厭なだけ
暗い暗いと怖がりなあの子も独りが厭なだけ
寒い寒いと寒がりな猫は動くのが怠いだけ
眠れない眠れない僕は傍に居てくれる
厭厭な皆が大好きなだけ
僕の夜には孤独なんてないさ
食いしん坊なお月様と
濡れるのが嫌いな猫と
泣き虫なオバケに
雨が大好きなてるてる坊主
もう寂しくなんてないさ
降り注ぐのは濡れる星の雨
手を伸ばせば掴めそうな満天の星屑
誰も濡れない夜があってもいいでしょ?
明日が怖いなら僕が夜を繰り返してあげる
だから少しだけ皆で眠ろう
頑張るのはぐっすり寝てからでいいから
だから今はくっついて眠ろう
ほらふかふかな布団は今日も僕らを離してくれなさそうだ
来ない朝にもう「おはよう」はいらないから
「おやすみ」って微睡もう
揺蕩う夜にそっと包まれて
大好きな歌を聴きながら
もう少し僕が僕で居るために
「おやすみ」
イラスト/haru@HARU17536115
