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残滓

ただ自己満足で詩というか駄文を綴るだけです。
もし何かしら感じてコメントして戴けたら幸いです。


焼け爛れた皮膚

肌の焼ける匂いが好きなの

炙ったカッターを押し付けて

歪な悲鳴をあげる私を抱き締めて


焦げる皮膚と裂ける肌

その隙間から貴方を注いで欲しい


薬指を潰してあげる

指輪なんて要らないから

誰かに触れてきたソレは必要ないでしょ?

貴方にチギレてく愛


愛と憎で殺し尽くして欲しいの

単純な事なの

ただ痛みも苦しみも悲しさも恐怖も愛で愛で哀で愛で埋め尽くして欲しいの


酸素なんて要らないでしょ?

貴方の肺も心臓も内蔵まで私で満たさせて


聞こえる音は私だけ

囁く音は私だけ

頭の中も私だけ


当然の事だよね?

愛し合っているんだから


私以外にへらへら笑うその唇を縫い合わせたい

知らない奴に触れられてきた皮膚を剥ぎ取りたい

私だけを見ないそんなお目目いらないね


ねぇ何処にも行かないで?

どうせ私を置いて居なくなるんでしょ?

もう何処にも行かなくていいでしょ?

ここに私が居るんだもん。

もう歩かなくていいよね?

安心してちゃんとずっと私が一緒にいてあげる。


貴方の視界の少し先にある手も足も気にしないで

そんなに泣かないで

そんなに叫ばないで

歪んだ顔も声も綺麗で奇麗でキレイで愛がドロドロ止まらないよ


這いずり廻る最愛

煩い舌は可愛い悲鳴と叫ぶ裂ける


もう愛してる

動けない貴方が愛しいの

冷たい肌がひんやり気持ちいいんだ

開いた瞳孔を舐めずる甘い甘い恋愛衝動


目蓋はずっと私だけを映したまま

「おやすみおはよう愛してるわ」


愛してやまないネクロフィリア


温もりなんて興味ない

ただ貴方はもう動かなくていいから

愛されてればいいの

私だけに魅せて


腐れてく最愛さえ恋しいの

変色してく皮膚さえ尊いの


誰も居なくていいよ

誰も生きてなくていい

どうせ私はただのネクロフィリア


愛されなくていいから

愛させて

抱き締めなくていいから

触れさせて


頬にそっと塗る貴方の血が唯一の哀傷

色の無い唇に口付けて今日も一緒に眠るんだ


愛してるわ

頭蓋の裏側まで

愛してるわ

脊髄の一つ一つまで

愛してるわ

愛してるわ

愛してるよ


腐れてく肉片も

貴方の総てが愛しいよ


おやすみなさい

また明日も一緒に微笑んでようね





息なんて忘れたいよ

海で空も溺れちゃえば

心が苦しくなる事もなくなるのに


「またか」ってぼやきながら

僕はピルケースに手を伸ばす

効かない薬ばかり

味気ない水で飲み下す


気怠い体を薄暗い部屋に浮かべて

痛くない振りをして手首を撫ぞる


出来損ないの夜へ ようこそ

消えない赤と赤と赤いvelvet

真っ赤な肌を濡らすのは涙でもなくて

震える心臓が「痛い痛い」って煩いんだ


流しても流しても

この感情に色なんてないよ

口いっぱいに溜めたピルは愛の残骸


音も光もない深海に満たされて

息なんて忘れたいよ

海で太陽も溺れちゃえば

明日になんてもう

「バイバイ」できるのに


こうやって息をしてる

僕はなんて愚かで

どうしようもなく曖昧に不幸せ


泣いて切った手首も

笑って殴られた痣も

意味もなく病んで死にたがる心も

とうに慣れたハズなのに

こんなに寂しくて辛いのは何故?


もう息なんて忘れさせて

溺れた朝に酸素を忘れた僕は揺蕩う海月になるんだ


咲いた夕焼け仔焼け

血塗れの海に浮かぶ真綿の夢

海を舞う僕は曖昧な月


見渡せば常闇

見上げれば絶空

音も光も食われた此処は誰も知らない是空


水浸しの空

肌を掠める月の詩



ここから見える空はとても綺麗

見たくないモノは全部塗り潰せばいいから


もう空は綺麗

もう空は綺麗

この空は綺麗


愛をぶちまけて塗り潰した家の壁

染み込んだ思い出は四角い天井に吊るされた月


水浸しの床

どうしようもなく愛しちまってます

腐れた君と泥塗れの猫

喉が渇いたんだ

ひたひたの雨をもっと零しておくれ


毎日幸福になんて望まないさ

明日も幸せに

明日こそ幸せに

そんな絵空事吐き気がとまらないけど


もうそんなイヤな空なんて瞼を塗り潰せばいい

そうすりゃ大好きなBLUEでいっぱい

見たくない世界なんて全部好きな色で溢れさせればいいんだ


ダイキライなんてもうたくさんだ

どうせいっぱいにするなら大好きがいいだろ?


もう空は綺麗な藍色

この海はひたひたの愛色

染め上げた嫌嫌の見えない紺碧の空


嫌いを呟くのはおしまい

好きな歌を唄おう

大好きな色をぶちまけちまおう


もう泣かないで

もういっぱい笑ってもいい頃だろ?


ほら空は綺麗

もう空は綺麗

この空は綺麗で

どこまでも限りなくBLUEで満たされてる


その下に俺が居て、君が居て、猫が居て、犬が居て、幸せが当たり前に転がってるんだ。


そんな広いようで近い世界で

誰もひとりぼっちになんてなれないって話


だってこうやって俺の言葉が届いてる君だけは間違いなくどうしようもなくふたりぼっちだろ?