méduse | 残滓

残滓

ただ自己満足で詩というか駄文を綴るだけです。
もし何かしら感じてコメントして戴けたら幸いです。



息なんて忘れたいよ

海で空も溺れちゃえば

心が苦しくなる事もなくなるのに


「またか」ってぼやきながら

僕はピルケースに手を伸ばす

効かない薬ばかり

味気ない水で飲み下す


気怠い体を薄暗い部屋に浮かべて

痛くない振りをして手首を撫ぞる


出来損ないの夜へ ようこそ

消えない赤と赤と赤いvelvet

真っ赤な肌を濡らすのは涙でもなくて

震える心臓が「痛い痛い」って煩いんだ


流しても流しても

この感情に色なんてないよ

口いっぱいに溜めたピルは愛の残骸


音も光もない深海に満たされて

息なんて忘れたいよ

海で太陽も溺れちゃえば

明日になんてもう

「バイバイ」できるのに


こうやって息をしてる

僕はなんて愚かで

どうしようもなく曖昧に不幸せ


泣いて切った手首も

笑って殴られた痣も

意味もなく病んで死にたがる心も

とうに慣れたハズなのに

こんなに寂しくて辛いのは何故?


もう息なんて忘れさせて

溺れた朝に酸素を忘れた僕は揺蕩う海月になるんだ


咲いた夕焼け仔焼け

血塗れの海に浮かぶ真綿の夢

海を舞う僕は曖昧な月


見渡せば常闇

見上げれば絶空

音も光も食われた此処は誰も知らない是空


水浸しの空

肌を掠める月の詩