おはようございます、琉堵です。

昨日、何気なくツイッター見てたら、藤くん肺気胸で入院に手術と、31日の記念ライブ延期の文字。

頭の中が真っ白になった。

しばらく混乱した。

回復してて、近日退院予定らしいので、心配だけど、ひとまず安心。

最近、凄いメディアに出てたし、忙しくて、無理してたのかな。

藤くんの事聞いて、僕の中で、BUMPがどれだけ大きな存在だったか、改めて気付かされた。

いつの間にか、そこに居てくれる事が、当たり前になってたんだ。

当たり前の事は、当たり前じゃないって、何度も藤くんから教えてもらったはずなのに。

生きる力を借りたんだ、生きてる内に返さなきゃ。

僕に出来る事は、4月から始まるツアーを、精一杯楽しむ事。

1ヶ所だけでも取れた僕は幸せ者なんだ。

藤くん、今はゆっくり休んで、お大事にしてね。

今月で、BUMPに出会って11年目。

BUMPファンは、待つ事には慣れてるから。

藤くんが戻ってきた時に、ちゃんと「ただいま」って言えるように、ずっと待ってるから。

夏の国道134号線を、カイトが運転するバイクの荷台に座りながら走っていた。

七月頭の、良く晴れた暑い昼下がりだった。

鎌倉駅から、江ノ島電鉄に沿う形で、僕らは走っている。

今は、ひたすら海沿いを走った。

先程、七里ヶ浜を越えたばかりだ。

潮の匂いが鼻を掠めた。

出かけようと言い出したのは、カイトだった。

六月半ばに、突然、都合の良い日を教えろと連絡が来た。

返事を出して数日後、七月頭の最初の土曜に、朝僕のアパートまで迎えに行くから準備しとけと返ってきた。

言われた通りに待っていた僕を、半ば引きずるようにして、カイトは連れ出した。

「ねぇ、何処行くの?」

道中、僕は肝心な事を尋ねた。

行き先は、全く聞いてなかった。

「江ノ島。」

事もなげに、カイトは答えた。

都内から江ノ島までは、バイクではそれなりに時間がかかる。

鎌倉駅に着いた時には、昼も間近な時間だった。

「腹減ったな。」

運転しながら、少し声を張り上げてカイトが言った。

「江ノ島って、まだかな。」

周りの騒音に負けないように、僕も声を張り上げる。

「もうちょいだよ。ちょっと見えてきた。」

カイトの言葉に、僕は前を見た。

前方左側に、江ノ島が迫っていた。

休日という事もあって、江ノ島はそれなりに混んでいた。

駐車場にバイクを停めると、目に付いた店に入り、昼を食べた。

時間帯のせいか、店は混雑していた為、食べ終わると、早々に店を出た。

特に何をするでもなく、僕らは島を見て回った。

「ねぇ、何でまた、出かけようと思ったの?」

ベンチに座って休憩している最中、僕はカイトに問いかけた。

「何かさ、たまにはお前と出かけてみてぇなって思ってさ。」

海を見ながら、カイトは答えた。

その横顔を、僕は眺めた。

まだ高い夏の日差しに、カイトの茶色い髪が照らされている。

きらきらしているように思えて、何だか眩しかった。

カイトは遠くを見る目つきで、海を眺めている。

どことなく、寂しそうな、懐かしそうな、そんな横顔だった。

「この場所さ、前に一度、ヨウと来たんだ。」

不意にカイトが口を開いた。

「高校卒業した年のゴールデンウイークにさ、ヨウとバイクで来たんだよな。」

懐かしそうに笑いながら、カイトは話した。

「そん時は、運転してたのはヨウだけどな。」

「ヨウ、免許持ってたんだ。」

少し驚いた僕の口から、言葉が飛び出した。

「俺も知らなかったんだよ。いつの間にか取ってたみたいでさ。」

可笑しそうに、カイトは笑った。

「今日みたいにさ、二人で海沿いを走って、此処まで来た。」

そこでいったんカイトは言葉を切った。

しばらくしてから、再び口を開いた。

「ヨウの背中ってさ、意外とでかかったんだよ。後ろに乗ってる間さ、ずっとそんな事思ってた。何かさ、何処までも行けそうな気がしたんだよな。」

そのまま、カイトは黙り込んだ。

僕は海を見た。

水平線の彼方に、船が霞んでいた。

「この場所にさ、また来たいなって思ったんだよ。お前と来たいなって思った。」

そう話すカイトを僕は見た。

カイトは小さく笑っていた。

「そろそろ帰るか。」

そう言って、カイトは立ち上がる。

それに僕も続いた。

海沿いを、来た道を戻るようにして走る。

バイクに不慣れな僕は、行きも帰りも、カイトにしがみついていた。

僕にとって、カイトの背中は大きかった。

このまま、何処まででも行ける気がした。

唐突に僕を連れ出すカイトの強引さは、僕には何だか有り難く感じた。

カイトとはこうやって、回想をしては、逃避行を繰り返す。

明るい茶髪と、物怖じしない性格とは対照的に、カイトにはどこか影がある。

その影は少し怖かったけど、好きだった。

立ち止まっても良いって、振り返っても良いって、教えてくれる。

そうやって、僕は歩いて行くんだろう。

風を切る音に混じって、海鳴りが聞こえてきた。

焼け付く日差しに、夏の始まりを感じた。


***


talk by
Kanade from みらいいろ


*****


RADのドリーマーズ・ハイのPVに影響されまして。笑

あと、アジカンのサーフ ブンガク カマクラを聴いてたら、思いついた話です。笑

思えば、カナデくんとカイトだと、過去に向かう話が多い気が。

モデルが二人共、昔の竜太朗さんだからかな。

おかっぱと茶太朗。

江ノ島、行きたいなー。

(四)


「実はまだ痛いんですよ。」

苦笑い気味に僕が言えば、フロアからは心配の声が上がった。

「大丈夫ですよ。こんなんだけど、僕意外と怪我には強いんですよ。」

笑いながらそう言えば、隣でフジが嘘付けと言って笑う。

フロアからも笑い声が上がる。

「でもね、たまにこうやって怪我すると、生きてるなって実感するんですよ。」

僕の一言に、会場は一瞬にして真面目な雰囲気になった。

「もう曲行こう。」

何だか恥ずかしくなった僕が、苦笑いを零しながらそう言えば、また笑い声が上がった。

僕がギターを鳴らせば、会場からは歓声が上がる。

しばらくギターを鳴らした後に、息を吸い込んだ。



何回転んだっていいさ
擦り剥いた傷を
ちゃんと見るんだ
真紅の血が輝いて
「君は生きてる」と 教えてる
固いアスファルトの上に
雫になって落ちて
今まで どこをどうやって
歩いて来たのかを 教えてる

何回迷ったっていいさ
血の跡を辿り 戻ればいいさ
目標なんか 無くていいさ
気付けば 後から付いてくる
可能性という名の道が
幾つも伸びてるせいで
散々 迷いながら
どこへでも行けるんだ

大事なモンは 幾つもあった
なんか 随分 減っちゃったけど

ひとつだけ ひとつだけ
その腕で ギュッと抱えて離すな
血が叫び教えてる
「君は生きてる」という
言葉だけは

一体どれくらいの間
助けを呼ぶ声を 無視してんだ
その背中に貼り付いた
泣き声の主を 探すんだ
前ばかり見てるから
なかなか気付かないんだ
置いて行かないでくれって
泣いて すがる様な SOS

聴いた事ある 懐かしい声
なんか随分 大切な声

ひとつずつ ひとつずつ
何かを落っことして
ここまで来た
ひとつずつ 拾うタメ
道を引き返すのは
間違いじゃない

やっと会えた
君は誰だい?
あぁ そういえば
君は僕だ
大嫌いな
弱い僕を
ずっと前に
ここで置きざりにしたんだ

何回転んだっていいさ
何回迷ったっていいさ
大事なモンは 幾つも無いさ

後にも先にも
ひとつだけ ひとつだけ
その腕で ギュッと 抱えて離すな
世の中に ひとつだけ
かけがえのない 生きてる自分
弱い部分 強い部分
その実 両方が
かけがえのない自分
誰よりも 何よりも
それをまず ギュッと強く
抱きしめてくれ

上手に唄えなくていいさ
いつか旅に出るその時は
迷わずこの唄を
リュックに詰めて行ってくれ


ダイヤモンド/BUMP OF CHICKEN


***


ダイヤモンド聴いてたら、カナデくんが自転車で坂道を転ぶシーンが思い浮かんで出来た話。笑←