孤独な道標 【第十四章】~末路③~
【第十四章】
≪末路③≫
淳介は私を抱きしめ、股下を触りながら聞いてきた。
「みるく、アレ来たか?」アレ?あれって・・・私はハッとした。
「き、来たに決まってんじゃん。」と、私が言うと淳介は怒りだした。
「おまえが、あのときビデなんかですぐ洗うからだ、バカヤロォ・・・・。」
「違うわ、淳介。私は既に、彼との子がお腹にいるの。もうすぐ4カ月よ。」私は、とっさに嘘をついた。
「ほんとうか?嘘だろ?」半信半疑で淳介は私のお腹を触った。
一瞬、お腹を蹴られるのではないかと思った。
でも、淳介はそんなのお構いなしで私を抱こうとした。私は、抵抗し近くにあったもので淳介を殴った。
たまたまそれがうまい具合にヒットしたのですぐに起き上がりテーブルの上にあった淳介の携帯のデータフォルダを見て削除しようとした。
でも、データフォルダには私の写真は一枚も入っていなかった。
「どこ?どこにあるの?」
「はっははは・・・」淳介は大きな声で笑った。私はこのとき、淳介に騙されたと気づいた。
「もうとっくに俺のPCに保管してあるさ。残念だったな。」
「ひどい・・・。」自分を守ろうとし、危険を冒してまでここまできたのに、淳介を信用し天秤にまでかけた自分に対し情けなくなった。
「おまえも、ほんとうにお人よしだよな。」そう言いながら、私を人形のように扱った。
私は、もう思考回路がぐちゃぐちゃになり、無抵抗のまま淳介を受け入れた。
途中、淳介の会社の携帯が鳴り行為は中断された。
そのまま淳介は仕事へ戻らなくていけなくなり部屋を出て行った。
私はその場で公安に電話をし、女性の係官をお願いし、これまでの経緯をすべて話した。
以前の雷雨での行為は証拠が出るかどうかはわからないが、今回の会社の携帯を使ってのメールのやり取りなども送った。最後に、女性公安官が私に聞いた。
「こちら側で、捜査をし裁判官の令状を頂く措置を取ります。その後、すぐに引致、抑留させていただきます。相場容疑者として刑事上の処罰が下ることになりますがそれで構いませんか。」
「はい・・・。」
その日から、約一週間後、淳介はブログを再開した。それをすかさず見つけたみるきーがブログで反論すると、それが決定打になったのか、恐らく公安が動いたのだろう。ブログはすぐ閉鎖となった。
きっと、淳介の手に手錠がかけられたのだろう・・・。
同時に、それから淳介を一度も見ていない。