二足の草鞋 -5ページ目

孤独な道標 【第十五章】~勾留~

【第十五章】
≪勾留≫

逮捕後から48時間、その間、検察に送致され、取り調べを受けた。身柄拘束の間、他にやることがない。監視がいる為、肉棒をさらけ出し、しごくワケにもいかず我慢した。

この狭い空間の部屋にいると気がおかしくなりそうだ。

いつ、ここを出れるのだろう。一体、俺が何をしたというんだ。もう、みるくに会うことは出来ないのか。俺、もうこの世からいなくなりたい。考えることは、そのようなことばかり。

逮捕後から72時間後、勾留が正式決定され、身柄を10日間拘束される強制処分を受ける。

もう、何もしたくなかった。

取り調べでは、黙秘を貫いた。どうせ何かを話してもこちらが不利になるだけだ。

もう、俺の人生はどうなってもいい。

願いが叶うとしたら、みるくと一緒にあの世に行きたい。

誰にも縛られない、本当に二人だけの世界。

でも、その願いは叶えられそうにない。

弁護士は、裁判のことより、転職会社と勤務していた会社との損害賠償請求がされないよう2つの会社に掛け合い、こちらと接見することは殆どなかった。
そして、10日間の勾留期間延長。

もう、髭は伸び放題。髪の毛もボサボサ。精神的にも眠れない日々が続き、思考能力はほぼ停止していた。
みるく、みるく、みるく。
会いたい、会いたい、会いたい。
頭の中はその1点に埋め尽くされていた。
俺をここからすぐに出してくれる人間はどこにもいなかった。

『孤独』

そう、孤独だった。