二足の草鞋 -67ページ目

孤独な道標 【第八章】~相性~

【第八章】
≪相性≫

みるきーと私の関係が深まるのには全く時間はかからなかった。淳介に調教された私の身体は、強情だった。でも、それと同時にみるきーの身体は淳介同様に強情だった。

毎日のように抱き合い、愛情をこれでもかと注ぎ込んでくれていたが、みるきーはなかなか私の中に白い液を出すまでは至らなかった。そんなある日、夜の散歩に出かけた。

まだ、この地に引っ越しをしてきてから間もなかったのもあり、知らない場所が多かったから散策のつもりで出かけたはずだった。

公園があるのを見つけると私とみるきーは何かに導かれるように茂みのあるほうへと足を運んでいた。

みるきーが握る私の手にドクドクとゆっくりと脈拍が聞こえる。二人のその脈拍が一緒になり、脈拍の音と足音だけが公園にひびいているようだった。いつのまにか辿り着いたその茂みの中で私はみるきーの股下の棒にしゃぶりついていた。

そして、その棒が喋ってもいないのに私の穴に入りたいと言ったように思い、私はみるきーにお尻を突き出した。

もともと私は、淳介に調教された身体。それに、淳介に出逢う前からアダルトショップに独りでいく女。露出という行為が私の身体に火を付け、穴の奥から熱い液を垂らしみるきーの棒を欲した。
みるきーの棒は普段より大きかった。男の人も興奮するとこんなに硬く熱くなるんだ。私は回春の仕事をしているけれど、ここまで興奮した棒を見たのは初めてだった。

みるきーの棒が私の中に入ってくると私はもう、いつ頭が真っ白になってもおかしくない状態まで達していた。声を出したくても、聞こえたら・・・と思うとまたそれが私の身体を熱くした。

何回、真っ白になったんだろうか・・・最後に真っ白になると同時に、私の身体の中にドクドクと熱く白い液が注ぎ込まれた。

嬉しかった。

淳介との行為はいつも飴と鞭が当たり前だったから、痛みが気持ち良いと勘違いしていた。みるきーが私の身体にもたらしてくれる気持ち良さは飴よりももっと甘く切ない感じだった。

淳介のときにはなかった、心から心地よさを感じる事が出来た。私の身体はこのとき、みるきーの棒なしには生きていけなくなった。

そしてこのときから、私とみるきーの夜の散歩と称した行為は日課と化していった。

この日を境に私は次第に淳介との過去をみるきーに話し始めた。親身になって聞いてくれるそれだけで私は満足だったけれど、それどころかみるきーは私を守ってくれると言ってくれた。

淳介からは相変わらずメールが来ていた。

「みるく。今日は会社まで行ったのに・・・逢えなかったな。最近、会社早く上がっているみたいだけど何か他に仕事しているのか?」
まだ、回春店のことはみるきー以外は誰も知らないからばれることはない。ここだけはばれたくない。このとき、淳介にメールを初めて返信した。
「メール、また着信拒否にされたくなかったらいい加減、諦めたら?」

「みるく、嬉しいよ返信くれて。なあ、いい加減、機嫌直せよ。みるくが俺のこと忘れられないことくらいわかっているから。今なら、このことをなかったことにしてやるから・・・戻ってこい、みるく。」

まったくわかっていない淳介だ。みるきーに相談をすると、ほうっておけと言われたから私はこのメールに対してはこれ以上返信をしなかった。
好きな人の幸せを願うこと・・・それが当たり前だと思っていたから、いつか淳介は私のことをわかってくれる。そして、私の幸せを自分の幸せのように感じてくれる。

私にも芽生えたように新しい恋がまた淳介の元にもやってくる。

今度は彼女だけを愛し可愛がってあげることが出来る女性が現れる。淳介は私と出逢えたことが運命だと言っていたけれど、私には最後まで淳介を運命だとは確信できなかった。

そしてそれとは反対に、私はいま運命だと思う人に出逢えた。

お互いの恋を祝福できる日が必ずやってくる。

私は、そんなお互いに称え合える淳介との関係を夢見ていた。