二足の草鞋 -47ページ目

孤独な道標 【第十一章】~開始~

【第十一章】
≪開始≫

2月になり、俺はみるくへのブログ『彼女とやり直したい』を開設した。

さっそくみるくのブログにペタを貼った。みるくも次の日ペタを貼り返してくれた。

なんだ、やっぱり俺の事が気になってるのか。雑魚には気付かれないようにうまくやるんだぞ。

その後もみるくは俺がペタをすると次の日にペタを返していた。

実際に記事を書いてみると毎日アップするのは大変な作業であることがわかった。飽きっぽいみるくが中々更新しないのも頷けた。
始めは、みるくとの想い出を振り返る形で綴っていった。そして、みるくのブログを読む奴らを片っ端からマークし、ペタをして俺の存在を満天下に晒し、みるくのご主人様は誰であるかを記事でアピールした。

今の雑魚はみるくには似合わない。俺こそが相応しい男だ。

記事を書いているとたまにコメントがあったが、返事をすることはなかった。

どいつもこいつも俺の批判ばかり、しまいには俺をストーカーと決めつけてコメントをする奴もいた。

馬鹿を相手にする暇があるなら、みるくの居場所を突き止めるのが先だ。

回春店の出勤情報を開き、みるくの終了時間を毎日確認することがその頃の日課となっていた。

今日の終了時間は23時か・・・。

仕事を定時に済まし、みるくの仕事が終わる時間まで待つことにした。

ビルから出てきたみるくを追い、見つからないように隣の車両に乗りA駅まで到着した。

遅い時間である為か、A駅に雑魚が迎えにきている。

こいつが雑魚か・・・チビで禿じゃないか。こいつのどこがいいんだ?

全く理解出来なかった。

そんなにこいつの棒がいいのか?俺より?嘘だろ?

それともみるくは本当にSになったのだろうか。

俺との行為からSに目覚め、M男を囲っているのだろうか。

この雑魚がSには見えない。長年の勘からこいつはMだと判断出来た。

偽りのSなどすぐに剥がれる。俺が一枚一枚ゆっくりとめくってやるよ。

みるくと雑魚が住んでいるらしい場所を突き止めた後、今日の記事の締めくくりにこう書いてやった。

みるく、今日はゆっくりおやすみ。すぐにでも悪の手から救ってあげるから。