皆さま、週末はいかがお過ごしでしたか?
今日はこちらはピーカン なんか久々に青空を見た気がします。
でも浸水の後片付けをされている方々には(マスクでの作業でもあり)とても暑かったのではないでしょうか。熱中症にも十分気をつけていただきたいです。
「今日はなんの日」のコーナーです。
参考にしたのは、近藤憲一氏著「1日1曲365日のクラシック」という本で、それにプラスαで書いています。
今日、7月19日は・・・”現代の哲人” 「河合隼雄氏の命日」 です。
河合隼雄:1928.6.23-2007..7.19;心理学者、京都大学名誉教授、元文化庁長官
河合隼雄(はやお)氏が、まさかこの本に登場するとは思いませんでした。
河合隼雄先生といえば、その道の方々にとっては(その道の方ではなくとも)”神様”ともいえる人物なのではないかと思います。
私が河合氏のことを知ったのは、柳田邦男氏の本を読んでからだったと思います。
河合氏もたくさんの著書がありますが、”心理学”という難しそうな、堅苦しそうな本ばかりではなく、私のような者でもわかりやすく興味深い本がたくさんあると思います。
河合隼雄氏は兵庫県出身。日本人で初めてユング研究所でユング派分析家の資格を取得、日本における分析心理学の普及・実践に貢献しました。
箱庭療法を日本へ初めて導入したのも河合氏です。
また、日本心理臨床学会を設立し、臨床心理士制度やスクールカウンセラー制度の確立に尽力しました。
2002年より文化庁長官に就任(民間人の起用は当時17年ぶり3人目だったそう)、約4年在任しましたが、2006年に脳梗塞で倒れ、翌2007年の今日、7月19日に79歳で他界しました。
河合氏は、分析心理学と臨床心理学の最高権威として先頭に立ち、教育者や文筆家として、文化庁長官から自称「日本ウソツキクラブ」の会長まで(←私も入りたいw)、多彩な肩書を背負って様々な分野で活躍した”現代の哲人”ともいえます。
このシリーズの出典本の著者の近藤憲一氏は、2度河合氏とお話できる機会があったそうです。いずれも音楽がらみだったそう。
というのは、河合氏が音楽をこよなく愛し、フルートで素人とは思えない演奏を聴かせてくれたのだそうです。
河合氏は、京都大学在学中に京都大学交響楽団に所属、58歳から再びフルートを習い始め、演奏会もたびたび開催していたそうです。
「フルートが本職で、内職で文化庁長官やってるの」 と笑いながら言っていたそうです。
なんとCDまで発売しています!
河合隼雄、佐々木真 他 「音と心」/ meson (2000.5)
今日の曲は、このCDの第1曲目に収録されている、本居長世(林光編曲)の「七つの子変奏曲」です。ただ河合先生ご本人の演奏のものはなかったので、代わりのものを載せます。
本居長世(林光編曲)の「七つの子変奏曲」 (6分42秒:最初に歌があり、1分53秒あたりからフルートの演奏です)
/ 高橋詩織 (Fl), 赤松林太郎 (Pf)