大津 「宗祇は政治の話は、ほとんどしてこないよ」
石上 (深く介入しないように教えられているのかな…?)
大津 「それで…どうだった?」
石上 「今の所、大きな動きはありませんが…高官との接触を試みているみたいですね」
大津 (父上はなぜ、あいつを生かした… 位を下げれば問題ないとでも思われたのだろうか…)
大津 「あれはやはり、高官と接触するために宮の中に入っていたのか…入れた奴がいるのだな」
石上 「左様にございます」
大津 「誰なんだ?」
石上 「それはまだ、確信は持てませんが…」
石上 「――――」
大津 「…!」
石上 「……お気をつけください」
大津 (おば上が…)
石上 「まだ、確実な情報ではございません。今はまだご内密に…」