『黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2』
奥泉 光、文春文庫、2015年
クワコーこと、桑潟 幸一准教授がたらちね国際大学に赴任して最初の学期が終わろうとしていた。そこでの学期末テストにおいて、試験答案へのコメント書きをするという改革が裁決されてしまったのだ。1枚につき最低100文字。クワコーの受け持つ科目の学生は述べ400人。
さらにはクワコーが集めた試験の解答用紙が紛失してしまう事件も発生。文芸部のメンバーに謝礼2万円で解決の要請をすることになったが。
(『期末テストの怪』)
文芸部の夏合宿で訪れた海で女性の水着の紛失事件が起こり、さらにはその水着がクワコーのカバンから出てくるという騒動を描く表題作を含め、全2編を収録。
クワコーシリーズ。
期末テストの答案用紙が消えるという大事件。さらには水着盗難も発生。
なんか大学教員の悲哀というか、さすがに苦労も多いんやなーというシリーズですよね。。
クワコーの倹約生活も涙ぐましく、弁当男子として料理の腕前も上がってきてる?
事件の動機も理解できるものだし、1編ごとちょっと長いかなぁと思わなくもなかったですが、気を張らずに読める作品。