『虚空の逆マトリクス』 | えにーの読書感想文

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読んだ本の説明や感想なんかを書いていきます。主にミステリーや歴史・皇室関係についてが多いと思います。
未読の本の内容を確認する際にも参考になれば幸いです。


『虚空の逆マトリクス』
森博嗣、講談社文庫、2006年




北欧への取材旅行を終えて帰国したとき、懇意にしていた女性は殺されていた。しかし、自分のことを探偵だと思っている従兄弟のシンちゃんは、その死亡推定時刻に被害者の部屋に行っていたようで。そして彼は真犯人を突き止めようとしていた。(『不良探偵』)


西之園 萌絵の自宅に集まった犀川、喜多、近藤。そのディナーの席で刑事・近藤が遭遇した誘拐事件の謎解きとなる。それは、監視下にあった身代金が入った紙袋の中身が、いつの間にか石に変わっていたのだという。(『いつ入れ替わった?』)


回文同好会のリリおばさんが解き明かすダイイングメッセージの意味、コンピュータ・ウイルスから導かれる不可思議な世界、話好きなタクシードライバーなど全7編を収録。




   



短編集。
バラエティにとんだ7編が収録されています。


『トロイの木馬』というコンピュータ・ウイルスから発展するお話は、コンピュータ用語?盛りだくさんで、私のようなど素人にはついていけません…。SFチックでよかったけど。

あとは回文同好会のリリおばさんの回文が凄まじかったですね。文庫本で3行にも及ぶ長尺の回文がサラサラ出てきたり。こういうの作れるのは尊敬しちゃうなぁ。