『QED 出雲神伝説』
高田 崇史、講談社文庫、2013年
それとも、この日を密かに待ち望んでいたのか。
十八年も前から。
奈良にあるリゾートマンション「八雲」の一室で起こった密室殺人。鍵のかかった室内で、被害者は大きな太刀によって命を奪われていた。現場には一週間前の轢き逃げ事件の現場からも見つかった幾何学的な紋様が被害者の血を使って描かれていた。
その紋様は「出雲神流」という忍者集団のものだという証言も飛び出し。
この事件の取材に乗り出したジャーナリストの小松崎だったが、タタルもこの事件を調べたいと言い出したのだ。
しかし、その後も事件は続き、現場には同じ紋様が残されていく。
出雲と奈良。それは、タタルにとって避けては通れない場所であった。そしてタタルが解き明かす現代の連続殺人、そして古代の出雲の起源とは。
QEDシリーズ。
そろそろ周りの人たちも露骨にタタルと奈々をくっつけようとし始めてますね。まあ、タタルの本心はわかりませんが、奈々は奥手な感じだから、周りもヤキモキしちゃうんでしょうねぇ。
その辺のことはこちらやこちらにも詳しく書かれているので読み比べてみるのもいいでしょう。まあこちらは巻末に、この物語は完全なるフィクションですと謳っていますが。