Chapter 2,682〜 -65ページ目

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

仕事中の娘とLINEしながら(ひまなの?)晩御飯もそもそ。
眠い。20時過ぎ寝る。
目が覚めた。
娘帰宅?
家の中静かだし違うな。
枕元のiPhoneのディスプレイ『2213』
メール着信、タイトル表示。
アドレスkz1300?
カワサキの?
誰だっけ?
 
 

◯◯の妻の△△です
◯◯さんにスマホの管理を任されてメールさせて頂きました

◯◯さんは 今朝 8時前に亡くなりました
生前のご厚誼ありがとうございました

葬儀は以下のように行いますのでよろしくお願い致します

お通夜 
5/12  18:00〜19:00
告別式
5/13   10:00〜11:30
JR◻︎◻︎駅より徒歩5分
✖️✖️寺にて

 
 
あいつ。
死んじゃったのか。
いいやつだった。他に表現のしようがない。
偶然、高校の後輩で同じく写真で飯を食おうと志して。
あいつは志半ばで家業を継いだ。苦労の連続だったようだ。
それでも可愛い奥さんと一緒になって(そうだ俺『山の上ホテル』の結婚式出たんだ)二人の娘さんに恵まれて。
いつも「お金が大変だよー」笑いながら言ってた。
最後に会ったのはいつだろう?
最後に話したのは「パリで暮らす同期が亡くなった(どっかに書いたね)」と電話で教えてくれた時。
 
何か気の利いたことを返信しなければ。
知らせてくれた御礼とお悔やみを送信。
「アドレス不明」で戻って来た。
そうか。
奥さんの気持ちも解る。
色々聞かれたくないんだろな。
ずっと俺を友達扱いしてくれてありがとう。
 
 
いつか死ぬ。
そう遠くない将来。
お金なんかいくら持っててもしょうがない。
満足出来ること後悔しないこと。
この先どれだけ生きられようとも、今まで生きて来た以上の楽しい時間はない。比率で考えたら当たり前のこと。
だから、
残された毎日を丁寧に自分の為に、やりたいことだけをやって生きよう。
もったいない。
 
 
俺が死んだ時は誰にも知らせない。
知らせようがない。
 

「kenさん自分の前ですよね?」

 

(なにが?)

 

同じ非常勤のおじさんから朝、声を掛けられた。

 

「これ。」

 

ディスプレイを覗かせてもらうと日付と時間と俺の名前。

 

「面談です。」

 

え。

めんだん?

だれと?

 

 

ここかな。

 

 

来月頭、えっらい人と面談。

仕事どう?何か困ってない?パワハラされてない?セクハラはどう?

とかかな?

つっかえねえなおまえ。ほんとに本庁で評判良かったのか?菓子折りでも配ったんじゃないの?(はいそのとーりです)

とかかな?

 

 

辞めるならここかな。

 

 

退職願、出そうと思ってます。

向いてません(ほんとのことは言わない)

仕事出来ない自分が情け無いです(嘘)

し、

前立腺肥大で膀胱に穴が開いちゃいました(診断書出しましょか)

 

 

何にもしてないように見えて何にもしてないんだけど、ひょっとしたら「捨てる神あらば・・」かも知れない。

いやまず、ちょっと休んだ方がいいと思う。

誰に何と言われようと笑われようと、いーじゃん。

俺の人生だし、誰かが面倒見てくれるわけじゃなし。元々俺そういう人でしょ。

 

こーむいんで居ることが終わるだけだよ。

 

逃げる?

逃げて上等。

もう何年やってる?

もういいでしょ。

 

ただね、

仕事中に娘から機嫌のいい画像付きLINEが届くと、これを維持させるのが俺の役目だよな。

と考えてしまう。

 

 

憧れのロクデナシ

 

 


(うっるさいなあ)


て思ってんだろな。


大抵の事は出来るよな。

5年以上アメリカで一人暮らししてたんだから。

「普通以上に」出来るんだろな。

そうなんだろけどさ、

でーもさ、


声掛けちゃうし、先回りしてやっちゃうんだよ。

だめなんだろねそういうの。

長居になればなるほど、ほっといてあげないと。

(うっるさいなあ)と思ってても立場的に言えないんだろうし。

たまに機嫌悪くなるけど、翌朝回復してるから今のところは今の内に。

俺がどこかに線引いて干渉しないようにしないと。



娘が居るから会社辞められない。

居てくれる間は頑張らないと。

でもさ、

これ考えようによっちゃ、

「お前が居るから辞めたいのに辞めらねんだよ」

にもなる。それは良くない。やなとーちゃんになりかねない。

とは言え、切り離して考えるわけには行かないしな。


ちよっと前、大家に「住める限り住んで欲しい」と言われて、家の中を片付けてもうちょっとマシにしようと、

キッチン超大掃除、廊下と脱衣室絨毯、トイレの床マット張り、寝室照明交換、玄関模様替え照明増設・・などなど。

これもさ、その時は想像もしてなかったけど、結果として『娘が来た』に収束した。

だからさ、

新しい配属先もそういうことのひとつと思う。思い込んでる?



今、始発地下鉄内。

行きたくなくてしょうがない。