あ。
そういうことか。
午後の仕事が終わって汗びっしょ、洗濯室で脱ぎ散らかしてパンイチ。さぁ洗うぞー
ベテランの職員さんが、
「kenさん、その歳でこの仕事に飛び込んだら大変でしょう?」
(え。)
俺最初、嫌味言われてんのかな?と。
でもそんなこと言いそうな人にはとても見えないし。
「腰とか大丈夫ですか?」
「キツくないですか?」
あ。はい。午前中の膝以外は今のところ。
洗濯終わって大浴場の脱衣場でマッチョな若い職員さんに、
「kenさん?」
「◯◯歳って聞いたんですけど」
「ほんとですか?」
あ。
はいそうです。
「すげえ。」
「ばっと見、40てことはないかなもうちょっと上かな?くらいに思ってたんですが」
ありがとうございますっ!(思いっきり元気良くお礼を込めて)
「若い」
「てかすげえ」
「キツくないすか?大丈夫すか?」
えっと・・今のところは、
「尊敬します」
「困ったことあったら何でも言ってくださいね」
あ。はい。ありがとうございます。
そういう事か。
「この仕事には『あり得ない歳』の人が入って来る」とか言われてたんだろね。
だからみんな気を使ってくれて、それでいていつも通りに『千本ダッシュ』な仕事をしたわけだ。
そしたら、
このおっさん着いてくるし笑顔だし二言目には「楽しい」て言うし・・
そかそか。
俺も「どうせひと月で辞めるだろう」て前評判だったのか。
ふひひひひ。
この膝の痛みが治れば(徐々に痛みは弱くなって午前中だけ)体力的にはなーんの問題もない(体力はあんだよ体力だけは。あ、あと精力も)
ずーっと使ってください。
この男職場、俺に合ってる。
お昼寝出来るし嫌なことひとつも無いし居心地いいし。
世の中にはこんないい職場もあるんだなぁ。
毎日が体育会合宿。
