紅 | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

「どっかラーメン行く?」大家からメール9時半。

 

特に希望ないから近場で。

 

「隣町の製麺所(がやってるラーメン屋)は?」

「10時からやってるし」

 

そうだったあそこ大して、いやぜんっぜん美味くないけど土日は朝10時開店だっけ?

ほじゃ行こか。

着替えて出た。

・・・・・・・・・・。

10時半からじゃん。

あとまだ25分もあるじゃん。

どーする?

 

 

こういうのって良くないんだよ。

舌がそこの味になっちゃってるから土壇場変更すると目標がなくなっちゃう。

 

『目標と生産性の無い人生は時間と酸素の無駄』と俺がいつも言ってるだろが。

 

ラーメンサファリ(美味しいラーメン屋を探してうろうろすること。さすらうこと)

あそこは?ちょっと遠いか。ここは?え、もうどこでもいいんじゃない?要は何味が食べたいかってことじゃない?

ラーメンなら何でも良くない?それが良くないんだよ。インスパイアか家系か?それとも正統派醤油?魚粉は勘弁、味噌もありかも。

街道をどんどんどんどんどんどこしょ♪と下る大家のマセラッティ

ここじゃない気がする。

ここは違うなぁ。

家を遠く離れてだから目標なしに走っちゃだめだって。かんとーこーしんえつ小さな旅か?ぶらり途中ラーメンの旅?

「あーもーここで良くない?」

交差点対向車線にラーメン屋。

ほだね。いいよここでね。

 

 

 

席に着いて窓の外、

久しぶりの晴れ。

街道を行き交う車、駅へモールへ歩くカップル家族連れ。

穏やかな日曜昼前。

 

あ。

 

そこ。

お祝いしてもらったとこだ。

 

あらま。

 

通り向かいに木曽路。昼間はこんな景色なのか。

思えば遠くへ来たもんだ。

遠くなったもんだ。