セイム・オールド・ソング | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

 

 

 

爽やかな初夏の晴天。

 

軽やかに回すシャッター♬

の、

30分後、

 

「ぼつん。ぼつん。」

 

大粒の雨が落ちて来て、

すぐに「止むか」と弱まって、

撮影続行。

即「ぼぼぼぼぼ」土砂降り。

撮影続行。

 

無茶したなー

でもさ、

途中でやめて後悔したくないんだよね。

「あのまま撮ってたら」とか、

「何とかなったんじゃない?」とか、

後から思いたくないんだよね。

数ヶ月経ってクライアントに「撮っちゃえば良かったのに」とか言われたくないんだよね。

 

なんちゅーのは全部嘘で、

 

撮り出したら「入っちゃう」から止まらない。

なにびとたりともおれのさつえいのじゃまをするんじゃねえ。

 

あー

でも、

やっちまったんだろなー

後でクレーム来るかもだな。

まーいーや、

だって俺、こういうカメラマンだもん。

周到に計画、準備して、現場に入ったら何があろうと譲りません。

あすぺたぁそーゆーものだ。

それが俺の毎日だった。

 

「だった。」

 

何度も何度も何度も書いたように、

カメラマンの看板出す気もなければ、写真でご飯を食べる気もない。

片手間や副業としてやるならいいけれど、

いやでもそんな簡単な仕事じゃないんだよ。普通に働くより一日当たりの稼ぎはいいけどさ、じゃあ毎月どれくらい撮影あるよ?て考えるとね。

 

立て続けに撮影が入って、

それは俺が「退職しました」と話したからだろうけど、

そしてそれは当座のお金にはなるけれど、

家を離れて、

娘ともコミュニケーションを取らないで、

 

考える。 

現実の問題として考えることはこれくらいしかないから。

 

この状況いい事ではないな。

『パンデミック前夜』辺りと同じ。

簡単に破綻する。

「ロクデナシ」て開き直れる状況じゃないんだよ。

人生カウントダウン中でも、やることはやらなきゃ。

出来るならきちんと。