とんとんとん雨音 | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

伊豆の観光地のお土産屋さんから電話が掛かって来て、

「店に干していた洗濯物を水浸しにしただろ謝りに来い」と。

あー、山をちょっと登った大きな左カーブの内側の観光地か。岬の入り口になってるんだっけ?駐車場混むんだよな。

あらー、そんなことしちゃったのか。そりゃ謝り行かなきゃ。

って、

俺伊豆行ったっけ?仮に行ったとしたもあそこ行ったことあったっけ?前、駐車場入って混んでてすぐ出たことならある。

あれそれ俺?

なんでこの電話番号わかった?車のナンバーから陸運局?陸運局、携帯知らないよね。え?車種は何だった?BMW?もう乗ってないよ。トコットで伊豆まで行ったことないよ。

なんだこれ?人間違い?いや車間違いか。新手の詐欺?いやいや最初っから疑ってかかっちゃダメでしょ。面白そうだからとにかく行って、揉めたら警察案件かな。

わざわざ東海道線乗って伊豆急に乗り換えて行くの?こういう時とりあえず菓子折り持って行くのかな?その菓子折りは東京駅で買うのかな、それとも降りた駅の近所で買うのかな?それじゃ近所の菓子か。

 

 

起きた。

今日は非番。

行かなくていい。

庭に落ちる雨音、時折通る車の濡れたアスファルトのタイヤの音を布団の中で聞いている。

変な夢、見たなぁ。

昨日、娘の洗濯物を浴室乾燥機に干したからか。

娘生理で機嫌斜め。

 

 

 

 

何でこうなっちゃったんだろ?

 

自分のしていることは正しいと信じて、胸張って走ってたはず。

全力ダッシュではなかったとしても駆け足だった。毎日『するべきこと』を考えたし、結果を出そうとした。それなりの評価も戴いた。何より「お金を貰う」という感覚はなかった「必要とされてるから行く。やらなければならないからやる。」

それが何でこうなった?

 

「どんだけ嫌でも行けばお金になるからね」

 

今は毎日そう思う。そう誤魔化してる。

それは俺の働き方ではないよな。正しくない。でもじゃあどうするよ?

この国最後の療養施設を仰せつかって、その後始末まで担当し見届けた時点で「終わった」んだろな。あの仕事は確実に俺を必要としてくれてたし、スキルに自信もあった。

その後はおまけだったんだな。

引き際を間違えたか。

契約を延長しないで辞めたなら再起はある。けれど自分から辞めたらこーむいんの目は二度とない。でもそこまでしてこーむインしたい?俺そういう人だっけ?

 

いい時なんかない。もうずっと。

でもさ、

またいつものように強い陽射しに積乱雲、遠雷・・

去年よりいい夏を見たいだけ。少しでも穏やかな気持ちで。

きっとさ、

『一番気にしなきゃいけないこと。話さないとならなかった人』蓋をして来た結果なんだろな。

 

 

 

起きて筋トレしなきゃ。