ざぶざぶざぶ | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

「なにしてるの?」


フェンス越しに下校の小学生の女の子達が話し掛ける。


(ほらな。子供には人気なんだよ俺は)

ここのね、ゴミを取っておかないと雨降ったら道路に溢れちゃうんだよ。そしたら皆んなが学校行く道も通れなくなっちゃうのね。


「ふーん」


なんて話したちょっとの間にフェンス子供だらけ。どこかの難民キャンプか?


「おじさんどこの人?」


おじさんは役所の方から来ました(消化器詐欺か?)


「おじさんお給料いくら?」


(子供ってこれ聞くよなー)

みんなのお父さんの20分の1くらい。

(もっとか?じゃなきゃこの辺住めないよな。超絶高給取りだろな)




いつも通りに出勤すると無愛想上司、


「えっ。今日いいのっ?」


あ。はい。

体動かすの好きなんで。楽しそうですし。


「午後から」どころか朝8時から現場。一旦戻ってお昼食べてまた他の現場。

昨日は自席に2時間居なかった。

 

沖に季節外れの巨大な積乱雲。

なんでか俺だけ長靴(家からリュックに入れて持って来た)

さぶざぶざぶ・・

雨上がりの小学校一年男子状態。


楽し。


詰まった水路のゴミを大きなトングで摘んで歩く。崩れそうな所を土嚢を作って補強する。

汗びっしょりで帰る車中、無愛想上司が、


「kenさん、で、どう?」

「うちの仕事?」


(今日は)楽しいです。


「楽しい?!」

「おおー」

「これからもっと楽しくなります」


(え。)


「施設に応援で入ったことがあったんですよ。あそこでのkenさんは大ベテランでしたよね」

「kenさん物凄く若いし」


うーん。

なんかね、

なんと言うか、

良くある事なんだけどさ、

(俺を)測りかねると言うか『とっつきにくい』んだよね俺も。電話とか愛想良くしてるつもりなんだけど。距離感が掴めなかったらしい。


「kenさん、4年は居られます」

「kenさんさえ良ければ8年は」

「1月2月は許可取りますから残業してくださいね」


いや。

え?

あれ?


それはないかな。

とーいーし。

とは言わなかったけど。

行きたくない事は変わらんもん。


昨日の疲れが抜けない。筋トレサボってるもんなー

今日一日乗り切れば明日から三連休。

早く帰ろう。