夜明けのトコちゃん | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

「(睡眠時間が短過ぎて)データがとれてないかも知れないです」

 

(知っらねーよそんなのこれがふつーなんだもん)

 

「起きたら呼んでください」の3時40分に起きたからナースコールしたら、


「どうかしましたか?」


の後に言われた。

だから何度か話したじゃん?

「毎朝3時50分に起きて5時25分に家を出ます」て。

それでデータ取れないとか言われたってねー

でもさ、9時半には寝たんだから、

えっと、いちにーさん・・6時間寝てるよ。

大丈夫じゃない?これ?

だめといわれましてもー

 

看護師さんがイスに座った俺の周りをくるくる移動しながら電極を外してくれる。

「髪の毛短いと助かるわー」

どういうことかと思ったら、

電極を付けるテープの糊が強力で、髪の毛に絡み付く。

「髪の毛長い人は地獄のような頭になる」んだと。

俺のこの短髪でも今「ツンツン」だもん。ファッショナブルなツンツンではなくて、ガード下の段ボールで暮らしてる顔が土色したおっちゃんのツンツン。

 

結局、電極全部とり終わったのが4時45分。

5時に退院でドア開けてもらうことになってるから、着替えて荷物まとめてちょうどいい。

特別室入所者(?)は看護師さんがエレベーターまでお見送り。

くるしゅーない。よきにはからえ。

お世話になりましたー(俺昨日からこれ何十回言ってる?)

 

 

あ、あいてねえ。

 

で、出られねえ。

 

暗い病院のロビーを右往左往する俺、まるで泥棒。

職員通用口開いてない。

救急入口閉まってる。

あれれれれれれれれれれ出れん。

 

あ。これ押すのかな?

受付のブザー押すと宿直の職員さんがやって来て(つかどこの居たの?)

「お疲れ様でした。お気を付けてお帰りください」と。

 

さ、

帰って洗濯しなきゃ。

風呂入ってこの頭なんとかしなきゃ。

 

 

トコちゃん帰るよー