Cool Beauty. | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

朝5時半の改札でピッタリ抱き合ってキスする、し続ける二人。

 

ふむ。

 

まぁ、いんじゃない?

 

 

 

昨日は午後から会議が並行して皆さん離席。課の島は俺ひとり。

だけれどもサボったりは決してせず、過去俺が入力したデータの間違い探し、修正。

あと6日、出来るだけのことをする。

 

俺の机の脇は腰までの高さのキャビネット、その向こうは通路。階段が近いこともあって皆さん良く立ち話をする。

この階で唯一の女性管理職で出世頭だと聞いていた方が、左手に開いたノーパソ載せて立ち話。

良く通る声。

俺、ディスプレイから目を離して「ぽけぇ」と見上げる。

 

綺麗な人だな。

それで仕事が出来るんだから凄いな。世の中こういう人っているんだよな。誰かの奥様なんだろな。ご主人自慢の奥様なんだろな。

横顔にかかる髪の隙間から「キラキラ」揺れるピアス。見惚れてしまう。

ふと、

こんなに美人で仕事の評価も高いのに、なんの為に会社でおしゃれするんだろ?

と。

 

あ。

あー

これがすとーかーの心理か。

 

なるほどー

このおしゃれは「誰かの為」

そのおしゃれは「僕の為」と誤変換してしまうのか。

うわあ。

 

俺は、誰かの奥様に決して感情を持たない。それは失礼を通り越して無礼だ。

だって自分に奥さんが居て(居ないけど)それやられたら嫌だもん。

それに何より、

勝ち目がない。

歴史が違い過ぎて勝負にならない。

 

馬鹿みたいに「ぽけぇ」と見上げた俺の視線に気が付いたのか(そりゃそーだろ)「ふ。」と笑われた。

いかんいかんいかん。

ただでさえ悪目立ちしてるのにこれ以上、変な人だと思われたくない。

 

まぁ、

二物を与えられた人って居るよね。

ま、

何も無くても誰も居なくてもギターあるもん。

 

 

あと5日。