夜中ノック | Chapter 2,682〜

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

「ぅらい、ほんいちは」


いびきをかいていたんだろう乾いた口で言葉にならない「はい、こんにちは」

言ってる途中から頭の中で、

???なにやってんだ俺?


さっきから2度、枕元の窓を誰かがノックした。



んなわけあるかいっ?

今何時だよ多分真夜中過ぎてるぞ。

門扉は鍵閉まってるしガレージの扉(通称 地獄門)は開ける時「ゴゴゴガギギ」大きな音する。


また出た?

え。

庭から?

出るなら家の中だろ。

この寒いのに、いくらこの世のものではないとしても凍えるよね。とりあえず中に入りなよ。外よりは暖かいから。

なわけあるかいっ⁈


半分以上寝てる頭で考えて、

それでもまぁ誰か居るのかも。

仕方ないなぁと寝返り打ってうつ伏せ。

左手伸ばして障子を「すばんっ。」


寒椿(サザンカかも)が満開で、夜目に白く白く光る。



「すっげえ月夜だなぁ」



声に出してしまう。


死んだらこういう景色、見れなくなるんだよな。

ぼんやりと思う。

誰かと並んで見たい?



隣で誰か寝てたとしても、起こしたら怒られるよ。

つか、

このいびきじゃね。


iPhoneのディスプレイ『2:12』