(トコット買ったばかりの頃、毎朝このセブンで出勤途中にラテ買ったなぁ)
病院手前のセブンでお金下ろす。
大きい病院いくらかかるかわかんないし。
広大かつガラガラの病院駐車場の端っこの隅ぃーっこに停める(そういう性格なの)
受付開始は8時。
あと10分。
お、
おしっこ・・
立ちション・・病院の建物から丸見えだし、たとえ車の陰だとしても大人のすることじゃない。
我慢だ。
ぷるぷる。
トイレのち受付。
内科窓口で「そこで血圧と体温、計ってください」と体温計渡される。
37.2度。
え。
あり?
俺、熱あんじゃんっ
ありゃこれ待合室入れてもらえない。ってやつ?
血圧181/110
おー、相変わらず中々の・・
だーれも熱には触れずに9時20分、文庫本読んでると呼ばれて診察。
「一通り検査しましょう」
「立ちくらみ、目眩は脳のCT撮ります」
「この血圧はだめですね」
「この血圧はないです」
(2回も言うなよ)
採血〜採尿〜心電図〜胸部レントゲン〜脳CT
項目と矢印が書かれた紙を渡されて(RPGの攻略本か宝の地図みたいな)
「まずここへ行って受付票を出してください」
採血「ぷす。」
注射は怖くないし嫌いでもないけど、わざわざ俺のドス黒い『今までの人生の澱(おり)と悪事と狡さと馬鹿さ加減を練り込んだ』血は見たくない。
顔を背けていると採血中の看護師さん、
「健康診断ですか?」
はい。
ちょっと(ちょっとじゃねぇ)引っ掛かっちゃって。
「どこがですか?」
あそことこことあれとこれ。
「ご家族心配されてるでしょう?」
俺さ、
あっちこっちで世間の方それも初対面の方々に結構キツいこと聞かれる言われる。
雲のずっと上に居るどなたかが、よっぽど俺を嫌いらしい。え。俺そんなに駄目かね?世間にチクチクされないとダメかね?
↑世間よ。これが被害妄想だ。
なっげぇえなぁ〜採血。
いつまでこの世間話に付き合うんだよ?
ちらっと注射器見ると、
え。
俺のきったない血が入った試験管4本。
今採ってるの5本目。
そんなに採んのー?
いや別にいいけどさ。
タダだよ。いくらでもどーぞ。
検査ひとつ終わると看護師さんが次行く場所を丁寧に教えてくれたり着いて来てくださったり、
年寄り扱いすんじゃねーよ。
1時間待たされてCT撮った後、
「最初の診察室前に戻って待っててください」
「もう一度診察ありますから」
(?)
(なんでよ?)
(検査終わったから帰っていーでしょ)
(だってもう11時だよお腹空いたよ)
揚げ物油物を家では一切口にしない。
人と外食なら仕方ないから食べる。自分の嗜好で白けさせるほど強情じゃない。
が、
今読んでる小説から、
ハムと厚切りのベーコンを軽く焦げ目が付くくらいオリーブオイルで焼いて、それをフライパンの端っこに寄せたら、円形の目玉焼き枠を二つ並べて、黄身がトロットロの目玉焼きを二つ焼く。6枚切りのパンをキツネ色に焼いてたっぷりのバターを載せて、そのトーストにハムとベーコンと目玉焼きを載せて塩胡椒ふりふりタバスコ「ぴっびっびっ」
して食べたい。
いや、
帰りに病院裏のスーパー(どうしても名前覚えられない)で買い物して、家帰ったら食べよう手をベトベトにして食べよう。
そんな毒みたいな食べ物が食べたい。
12時40分、名前呼ばれる。
すっごいねー
びっくりだよ。
大きい病院て、検査結果がその日に出るのね。
いやこりゃ待つ価値あるよ大有りだよ。
「白血球数、正常数値内です」
「ほにゃららへにゃらら、これもほぼ正常数値です」(←これが問題だった)
「胸部レントゲン、異常は見られません」
「脳のCT、脳外科の専門医が見ましたが、特に問題ある所見は見当たらない。と書いてあります」
「役所の健康診断で問題になった所、改善されてますね」
「大したもんです」
「その頃、何かあったんじゃないですか? 過労とかストレス、脱水、体調を崩したり・・」
(有り有りの有りだな)
(あの毎日の弁当試食と叶わぬ恋のせいだな)
「ですが」
(え。)
「腎機能低下」
「これ」
「ここの数値」
あのー
先生・・
「はい?」
自分、家で毎日筋トレしてまして・・
毎日、汗びっしょりで・・
「それだ」
「プロテイン摂ってます?」
はい。
「それだ」
だめですかね?
「いや」
「原因がわかればいいです」
「プロテイン摂ると窒素が上がる傾向にあるので」
「それなら心配する値ではないです」
「それよりも」
はい?
「筋トレは年齢を考えた常識の範囲内でやりましょうね」
はい・・(年齢を考えられて常識ある大人は毎日筋トレしないよ)
「で。」
はい(来たぞ)
「血圧」
「これは駄目です」
「この血圧はないです」
(さっきも聞いたよー)
「よくこの血圧で平気でしたね?」
「ふらふらしませんか?」
あー
先生、だから来たんです。
「そうでしたね」
「立ちくらみ、目眩、恐らくこれではないかと」
「薬で治療始めましょう」
「とりあえずひと月分出します」
「その上で来月もう一度、血圧の検査しましょう」
「今、予約入れちゃいましょう」
「○○日と△△日、どちらがいいですか?」
(え。え。え。)
(俺の都合とか無視?え。え。)
(それ先生の診察日だからでしょ?)
初診料入れて10,000円を軽く超えた。
ま、その価値はあるよ。
俺が今年一番学んだのは、
思い知らされたとも言うか、
やっぱり女の人は追っかけちゃだめ・・
いやそじゃなくて、
俺が思ってるほど俺の身体は健康でも丈夫でもない。
てこと。
ま、
あ、
ね、
それでもね、
食生活かなり気を付けたからね。
施設から異動になって3kg落としたもん。
数値ほとんど回復。
やるじゃん俺の腹ん中。
俺は不死身だ
年内いっぱいくらいなら。
日中、課の皆さんから心配するLINE数件。
ありがたいことだ。
夜、上司からLINE。
「検査どうだった?」
「それでね」
「28日、誰も出勤しないので(え?)kenさんも有給余ってたら休んだらどう?」
え。